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春のような温かさがいつもある学校に… 君が当たり前にしている生き方は 決して当たり前ではない 〜心の宝物289

🌷中央階段の段の真ん中で

コロナ機の学校
職員室のドアを出てすぐの場所に、中央階段があります。三階まで一気に昇る階段は、他の階段に比べて幅も広く、その名の通り、学校の中央に位置して、児童の往来を支える要衝でした。

この階段の掃除は、3年生が担当していました。1階から3階まで範囲が広く、掃除中でも人の往来が絶えない場所。加えて、コロナ機には危険個所である「手すり」もあり、負担は相当でしたが、担任の先生の指導もあり、子どもたちは「学校の顔を磨くのだ」と、高いモチベーションで取り組んでくれていました。

とはいえ、そこは3年生、広い範囲を終えること自体がまず挑戦でした。階段の上から下にゴミを掃き落とし、集めていく。掃いた箇所から水拭きをする。手すりを拭くなどの手順をこなしていくのに精いっぱいで、どうしても慌ただしい動きになりがちでした。

そんな中で、異彩を放っていたのが彼でした。

🌷君が当たり前にしている生き方は 決して当たり前ではない

彼は、他の子と一緒に、階段の水拭きに取りかかっていました。
多くの子は、自分が拭くところの下の段に位置し、立つか、中腰で拭いていました。負担も少なく、作業も早く進みます。

彼は、拭くと決めた段に、横向きに膝をそろえて座り、前後にごしごしと磨いています。廊下や教室と同じく、拭きながら下がる仕方で、少しの隙間もなく、磨いていきました。
かといって、作業が遅いわけではありません。一団ごとに、迷いなく、手際よく繰り返される作業は、美しいだけでなく、むしろ他の子より速いほどでした。

「丁寧ですね。でもどうして、この方法を選んだのですか」
「廊下と同じようにした方がきれいになると思ったから」
はにかみながら答えてくれました。

授業中の教室でも、休み時間のグラウンドでも、君が、人や物事に対して不誠実だった姿を、一度として見たことがない。どんなときもはしゃがず、慌てず、手を抜いたり、誰かを責めたりすることを決してしない。
そんな君らしさを、ここでも目にすることができた。
君が当たり前にしている行動は、生き方は、決して当たり前ではなく、むしろ大人も含めて、多くの人が、憧れてめざす生き方だと思う。

あまり言いすぎると、君を縛ってしまうことになるから、それは恐れるけれど、しかしあえて言おう。
こういう行動を選択する君の強さにあこがれ、尊敬する。

かけがえのないあなたへ
素敵なきらめきをありがとう
出会ってくれてありがとう
生まれてきてくれてありがとう
どうか、ありのままで
どうか、幸せで

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