わたしのためのエッセイ

"平均"からはみ出した自分のこれまでの人生を、これからの人生のために、自分のために、向き合う「わたしのためのエッセイ」。 ー2歳で異国に移住、両親の離婚、母の精神疾患、度重なる家出、自身も鬱に…けれど、夫と生まれてきたむすこと出会い変わった 日々のことを綴っていきます。

わたしのためのエッセイ

"平均"からはみ出した自分のこれまでの人生を、これからの人生のために、自分のために、向き合う「わたしのためのエッセイ」。 ー2歳で異国に移住、両親の離婚、母の精神疾患、度重なる家出、自身も鬱に…けれど、夫と生まれてきたむすこと出会い変わった 日々のことを綴っていきます。

最近の記事

過去を成仏させるために書くわたしのためのエッセイ

半年ぶりに母から連絡が来た。 半年前にわたし宛に来たのは「クズ!」「父親がクズだから娘もクズだよな」「人の優しさを踏みにじる奴は地獄に落ちる!」という内容のLINEだった。 この類のLINEを見ると、手が震え動悸が止まらなくなるので、冷静に返事をした上で、即ブロックをした。 こういうことは初めてではなく、これまでに幾度も幾度もあった。もっと辛辣な罵倒もされてきた。 さて、半年ぶりに来た内容はというと、ポンポンポーンと何通かに分かれたLINEで、そこにはよく分からない数字

    • ロシアのウクライナ侵攻 息子に「なんで?」「どうすればいい?」と聞かれた時、わたしはどう答えるだろう

      わたしにはもうすぐ3歳になる息子がいる。 もしも彼が今、物事がよく分かるようになった10歳そこそこの年齢だったとして、毎日流れるニュースを見て、こんなふうにわたしに質問をしてきたら、わたしはどう答えるだろう。 「なんでロシアは戦いを始めたの?」 「ぼくは今どうすればいい?何ができる?」 これを読んでいる皆さんなら、なんと答えますか? ———————————- まず、なぜロシアがウクライナに攻撃を始めたのか。 それについて調べることにしよう。 わたしは普段、テレビをあ

      • 78点の女

        高校三年生の頃、大学受験に向けて学内で面接の練習があった。 その時古文の先生に言われた言葉、そしてその時の情景が今も鮮明に浮かぶ。 「質問の受け答えがね、そつがないのよね。」 そつがない。はて? 高校生にそんなこと言われましても分からんのだが。はて? はあ、とだけ答えて、でもなんだかずっとモヤモヤっとしていたので、帰宅してからわざわざ辞書を引いた。 ふむふむ。今改めてwebで検索してみても、特に悪い指摘をされている感じではなさそう。 だけど、当時のわたしは腑に落ちなかっ

        • 自己肯定感が低い夫がいちばん欲しかったもの

          わたしの夫=なべちゃん。33歳。 脂が乗ってきた年頃。 爽やかさが取り柄だったなべちゃんも、近頃は加齢臭を気にして、ふわっと香る練り香水をつけるようになった。 そんななべちゃんは、自己肯定感が低い。 基本的に穏やかだし、人にすごく優しい。 だけど時々、ものすごく斜めから斬り込むことがあり、ひねくれ者のリトルなべちゃんがひょっこり顔を出す。 今でこそ、仕事の話になるとアツくなり、こちらが鬱陶しいなと思うくらい語るようになったけれど 交際し始めたばかりの頃は、自分の話をする

          子育ては親のエゴのかたまり

          1歳半を過ぎた息子を見て最近つくづくそう思う。 生まれてすぐ、いちばん最初に貰う名前 おれ、こんなキラキラした名前やだよ… あたし、なんでこんな渋い名前なの… 自分でチョイスする隙もなく いつの間にやら自分のアイデンティティの一部が形成されている。 着せる服も、こんな全身茶色い服…こんなキャラクターだらけの服…と思う隙もなく、親の好みで染められていく。 そこに本人の意思は反映されないまま、親のされるがまま、なかば着せ替え人形のようにされている。 身の回りのものだって

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          こどもを産むと決めるまで

          こどもを産んで育てることがずっと怖かった。 こどもはもともと大好き。 高校の頃、進路に保育士も検討していたくらい。 わたしは複雑な家庭に生まれた。 どれくらい複雑か具体的に話す勇気はまだないけれど、再婚した父とはもう2度と会わなくていいと思うくらいは、複雑だ。 そんな環境で育った自分が、果たして産まれてくる我が子を幸せにしてあげられるのか。 複雑な環境にその子を巻き込んでしまわないか。 穏やかで幸せな家庭で育てなかった自分が、そんな家庭を作ることができるのか。 ずっ

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          息子が生まれる前と今

          息子が生まれる少し前に書いていたもの。 この時想像していた産後の姿がまさにその通りだし この時抱いていた息子に対する気持ちは今も変わらない ということにびっくりしている。 よかった、まだ初心を忘れていなかった。 今まで当たり前にできていたことができなくなってしまったことに、時々歯痒さは感じる。 特にSNSなんか見ているとそれは増す。 だけどそれって 息子がいなかった時も同じ。 子どもを育てている人を見て、いいなあ、かわいいなあ、幸せそうだなあ、とずっと思っていた。 今

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