はじめに
今回は、eumo株式会社 共同代表の新井和宏さんがゲストで出演されるイベントに運営で関わる関係で読んだ2019年11月に出版された書籍「共感資本社会を生きる 共感が「お金」になる時代の新しい生き方」から、新井さんの観る日本の課題、お金の課題、それに対する解決策としてのeumo(ユーモ)について紹介します。(そうすることで理解が促進されるため)
今回の内容は、上記の書籍が出版された2019年当時のものであり、その後アップデートされているかと思いますので、あくまでその前提でご覧ください。ちなみに、新井さんのことを知らない方のために書籍で紹介されているプロフィールを載せておきます。
日本の現状の見立て
ここからは書籍の内容を引用しながら新井さんの考え・取り組みについて紹介していきます。まずは日本の現状をどのように見立てているか、です。
単一のメジャーメントで測られることに慣れすぎている
そのことによるメリットとして「競争が促され、結果として経済成長」がもたらされたというものがある。
一方、デメリットは「富の偏在が生まれる。環境は破壊される。競争すれば負ける人がいる。負け続けると疲弊していく。幸せや心の豊かさを感じられずにストレスで病んでしまう。気づけば、自殺という選択肢の一本道に追い込まれてしまう」といったことが挙げられる、といった内容も書かれていました。
何でもお金で解決しすぎる・お金依存症
お金の持つ特徴
関係性を切る行為が得意
お金の大小で全部測れているように思い込ませるような性質がある
貯められるが故に、貯める行為が目的化されてしまう
市場システムの持つ傾向
・わかりやすいとか測りやすいっていうものに対して取引量が増える、速くなる
・できるだけ効率を上げてスピードを速くするためには個性は殺したほうがいい
・そうすると多様性とは真逆で、一様になっていくことを目的化したほうが効率がよく、そうできる人のほうが優秀となる
・会社も一緒で、同質化していく
・規格というものに合わないと、存在自体が排除される
・血が通った会社は、市場を通して見ると、規格外。そのため、いい会社は市場が評価できない
↓
つまり、市場というシステムは会社も個人も単一化、個性がなくなる方に促進する傾向がある。
また、お金も先に紹介したような特徴があるため、人の個性がなくなる・関係性が切れて孤立する・信頼関係よりもお金を貯めることが目的化するといったことにつながってしまっている。
どうすれば競争社会から共創社会へ移行していけるか?
こういった課題に対して新井さんが当時言われていた解決策がこちらの2つです。
(1)多様なメジャーメントを持つこと(測り方の選択肢を持つこと)
ESG投資やSROI(社会的投資利益率)が模索例として現れてきている。
(2)「お金」の多様性が認められるような環境があること
ここが新井さんがeumoでやりたいこと。
eumoに関するコメント
・つくりたいのは人との出会い
・差別や偏見が生まれるのは、知らないことによる恐怖から。だから知れば多くのことは解決する
・たくさんの人たちと幅広く出会うことによって、人間は成長する
・人と人がつながるための金融であるべき
・関係性をつくるためのツールだからお金という概念すら変えると思っている(そういう関係をつくるためのツールとしての概念があればいいだけで、お金と呼ぶ必要もないとさえ思っている)
さいごに
冒頭にも載せたようにここに書かれている内容は2019年11月に出版された書籍を書いた時点でのものとなるため、それ以降、実験探究を続けてこられた新井さんが今これらについてどのように思っているのか、変わらないことは何か、変わったことは何かを伺ってみたいと思いました。
また、今回は文量の関係で断念しましたが、新井さんの考えに対して私はどう思うか?自身の経験と照らし合わせられる箇所があるか、といったことも書いてみたいと思っています。(そうすることで、より新井さんの考えを落とし込むことができるため。アウトプット学習)
eumoが気になった方はぜひダウンロードしてみてくださいね。
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