いっそのこと「アフリカの恵まれない子供たち」ならよかった。
不謹慎を承知で言うけれど、幼い頃から「恵まれていないならよかったのに」と思っていた。恵まれているのだから努力しなくてはならなかった。恵まれているのだから現状に不満を言ってはいけなかった。自分で思考できるようになって、それが迷信だということがわかったけれど、ずっと、自分は「できない」ことの言い訳を剥奪されている気分だった。
発達障害が“流行”している。敢えてこの言葉を使おう。素人の私の目にも発達障害ではない人まで、その名前を勝ち取りたくて必死だ。納得のいく診断が出るまで病院を