まりも

エージェントで作家マネジメント、漫画編集、商品企画、SNS、展覧会企画などなどしたのち会社をかえて漫画の編集者へ。

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マガジン

  • 日記2020

  • あつもり

  • 社会人3年目の気づき

    2019年4月で社会人3年目になりました。仕事とか日常で考えたことを抽象化したり言語化したり。 あたりまえ体操みたいなことを「はじめて知った!」風に書いてます。

最近の記事

うちで握ろう

春だ。新入社員の季節だ。 職業柄なのか、新しい人がくると自己紹介のときに「ハマってること」を教えてくれる。 今ハマってるマンガとかゲームとかカップリングとか。フロアは大盛り上がりで、さっそく同志があつまりランチの予定などをたてたりする。 ・・・誰かわたしにも聞いてほしいな。いまハマってること、好きなこと。 転職してもう半年以上。私の旬ジャンルを聞いてくれるひとは、もういない。 でも聞いて!私のこと!! どうにももてあました承認欲求で今、キーボードをたたく指が止まらない。

    • 編集者なのに漫画も小説も読めなかった時の話

      「いろんな作品読んでますね」と時々言ってもらえる。編集者としてはどうなのか分からないけれど(量とか質とか)、いつも漫画も小説もモリモリとたくさん読んでいると思う。 「いろんな作品読んでますね」と言われるたびに、私は嬉しい。 「はい、いろんな作品を読みます!」と答えたいのを我慢して「いやぁ、それほどでも~」とニヤニヤ笑ってしまう。(性格悪いな~) 嬉しい理由は、20代前半の約2年間、私は自分が編集者という職業にも関わらず漫画も小説もまったく読めない期間があったからだ。 なん

      • 毒にも薬にもならない猫の話

        うちに猫がきて2年経った。ジェムと呼んでいるけど本名はちがう。秘密である。 生後5ヶ月で家に来たので子猫のフォルムを堪能できたのはほんのすこしの間だけだった。 ペットショップでは3匹いたロシアンブルーの中で唯一のメスで、瞳は黄色で、すこし鍵しっぽで、いちばん大きく、いちばん安い子だった。 そのまえに抱っこさせてもらった可愛らしいアメリカンカールの子猫はわたしの手からスルスルと逃げてしまい、とうてい飼えないと思った。値段を見たら三十万だった。くらくらした。 ジェムをはじ

        • 【あつもり実況】はなづまり島の現状

          3月に無人島に移住してから2ヶ月が経った。今日は私の住んでいるはなづまり島の紹介をしようと思う。まだまだ開発中のところが多いけれど、まずは島の地図から。 1ヶ月ほど前よりインフラの整備をコツコツとしつつ、どうぶつたちへの快適な暮らしをお届けしている。 ちなみに住人たちは去るもの追わず、来るもの拒まず。いつか猫の島をつくりたいなあと思っている。 それでは島の空港から順に紹介していきます〜。 ①はなづまりセントラルパーク〜開発中〜 空港から左に行くとはなづまりセントラル

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          2本
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        記事

          いつかホエーが尽きるとき

          チーズづくりがやめられない。 まずスーパーで148円くらいの400gのプレーンヨーグルトを買う。ボウルとざるを重ねて、キッチンペーパーを敷き、ヨーグルトをドバッと流し込む。流し込んだらまたさらにキッチンペーパーに、そして重石。うちではポリ袋に入れた水。 そうして数時間放置しておくと、水切りヨーグルトが出来上がる。固めで味の濃いヨーグルトだ。 しかしここからが本当にすごいところで、ざるの下に入れたボウルにはヨーグルトから出た汁が溜まっている。こいつがすごい。ホエーと呼ばれ

          いつかホエーが尽きるとき

          2週間のリモートワーク中に考えたこと

          非常事態宣言が出されて2日が経った。 と、書いていて、自分がそんな状況下にいるのが未だに信じられない気もする。 フルリモートワークがはじまってからもうすぐ二週間。 まったく出社しなかったわけではないけれど、ほとんど自宅で過ごしていた。 その期間の生活や心身の変化を、備忘も兼ねて正直に書いてみようと思う。 リモートはじめの頃は、どうしても始業の10時までに机につくことができなかった。かわりに布団のなかでスマホを片手にメールを返したり、slackにレスしたり。そのうち

          2週間のリモートワーク中に考えたこと

          やばい休日を送った話

          やばすぎる休日を送ったのでどれだけやばかったのかnoteに書きます。 数ヶ月前から会社の、池袋より北に住んでいる民たちと南池袋にあるやばいハンバーグ屋さん「UCHOTEN」に行こう、という話をしていてそれがやっと実現しました。 オープンは11時半なので11時から並ぼう、と前日に決めたけどそれぞれ全員が少しずつ遅刻してきて結局オープン後に並ぶというヤバめのスタートとなりました。 1時間もしないうちに入れて、黒毛和牛ハンバーグとミニメンチカツのヤバ定食が運ばれてきます。

          やばい休日を送った話

          読んだ人の血となり、肉となり、心をつくる物語『十二国記』

          何かをエイヤッ!と決めるとき、私は自分の直感で決めることが多い。ということに最近気づいた。 こうした方がいいだろうな、と思っていることはやった方がいい。理由をあれやこれや考えている時って、直感では「やった方がいい」と思っているけどやりたくないなぁ、面倒だなぁと思って、やらない理由をどうにか正当化しようとして考え込んでいる、というパターンが多い。 でも、"直感力"の正体って何だろう。 経験値ももちろんあるけど、私は、今までどんな物語に触れてきたか、なのではないかと考える。

          読んだ人の血となり、肉となり、心をつくる物語『十二国記』

          ヨーロッパのお土産スノードーム11選

          旅行に行くとお土産って買いますよね。 その土地の特産品だったり、景観や美術品のポストカードとか。 日本で買うと高いものも、海外だったら意外と安く手に入ることもあります。 とにかく、選択肢が多い。毎回買うとき迷ってしまう…。 そこで、数年前に私は自分でお土産ルールを決めました。 「自分へのお土産は、スノードームしか買わない!」と。 その土地でしか手に入らないし、価格も安いし、かわいいし、お土産として最高なのでは…? そうして集めたスノードームたちが、今では実家の棚にカエル

          ヨーロッパのお土産スノードーム11選

          期待するのをやめたい時もある

          ここ数日SNSをみたり、誰かと話したり、そんななかで考えたことを備忘として残す。 映画、ドラマ、漫画、アニメ、いろんなコンテンツに溺れながら日々を生きていて、そしてありがたくも、そんなクリエイターたちのそばで仕事をするなかで「期待する」ってどういうことだろうと考える。 ワクワク、ドキドキ。 どんな作品なんだろう、どんな世界を見せてくれるんだろう。 はじめはそういう単純な感情だったと思う。 コンテンツに近づけば近づくほど、漠然とした期待から、具体的な期待に変わることがあ

          期待するのをやめたい時もある

          燃えていいのは魂だけだ!!!!!!!!!!プロメア感想!!!!ネタバレもしている!!!

          降りかかるような色彩を浴びて、同僚とヒィヒィ言いながら渋谷の映画館を出た。 映画『プロメア』はすごかった。 この熱が冷めないうちに、感想を書かねば。 結末とかも普通にネタバレしてあるので注意です! 「大炎上」という言葉が本来の意味とは別に使われるようになったのは、SNSが登場してからだと思う。 毎日どこかしらで誰かが「火」を吹いているけど、それを消化している人たちっていない。 消化しようとして余計に燃えさかり、ほとんど場合は時間が経って燃え尽きる。 火をつけることより、

          燃えていいのは魂だけだ!!!!!!!!!!プロメア感想!!!!ネタバレもしている!!!

          30日後の自分に託す

          ここ数日で自分の考えを改めたことがあったので、忘れないうちにnoteに。 自分の思考の癖ってなかなか変えずらい。 今までの成功体験に基づいているので「これが正解だ」「私の場合はこうすればうまくいく」と思うことが多いけど、それって逆に自分の行動の幅を狭めているのでは…と気づいた。 私は、何かミッションを与えられると、それを「目標」と「目的」に分解して、その「プロセス」を想像する。そのほうがモチベーションが維持しやすいと思っていた。 その一方で最初のエンジンをかけるのにめち

          30日後の自分に託す

          わたしの人生に、猫を迎え入れるということ

          社会人2年目、おおきな決断だった。 わたしの人生に、はじめて猫を迎え入れた。 名前はジェムという。女の子だ。 ジェムは全身灰色の毛に包まれていて、さわるとちょっとしっとりとしている。ツヤツヤで、ふわふわで、まだ何にも知らないという感じの、無垢という感じの、子猫の毛だ。 きっと多くの子猫がそうだと思うけど、ごはんを食べることと、遊ぶことが大好きで、もりもり食べては暴れまわって、暴れまわってはもりもり食べて、そして急にスイッチが切れたように寝る。 猫を飼ったらこんな名前にし

          わたしの人生に、猫を迎え入れるということ

          本をつくらない編集者は、体験をつくっていく。

          ■本をつくりたくて編集者になった私が入ったのは、出版社じゃなかった私がコルクに入ったのはまだ大学生の頃、無償の学生インターンがはじまりだった。 ずっとずっと編集者という職業に憧れていた。 「私は本をつくる人です」と、いつか自己紹介の時に胸をはって言える社会人になりたかったのだ。 だから、大手出版社を狙っていた。 その就活の一環で、編集の現場に入れる機会を伺っていた時、タイミングよくコルクのインターン募集を見つけたのだ。 コルクに入ってからの日々は、想像以上に慌ただしく過ぎ

          本をつくらない編集者は、体験をつくっていく。

          「読ませる」ための技術には、特別なことが必要か

          いま、なんとなく考えていることがある。 「読ませる」ってどういうことなのか、ということ。 私が以前に書いたノート、下のふたつは「読ませる」ノートだったと思う。 他のものは、はっきり言って微妙だ。 誰かの心の中に波紋を生じさせるには、まったくの力不足。 ただ、上のふたつのノートが多くのひとに読まれた理由は、わかる。 理由がわかるから、ちょっとずるいような気さえする。 ・8割くらいのひとが、きっと一度は思ったことがあることをテーマにしている(普遍的なテーマ) ・フォロワ

          「読ませる」ための技術には、特別なことが必要か

          8月29日

          昨日ひいた風邪が夜中のうちに悪化して39度の熱に一晩中うなされた。 孤独を感じた。市販の風邪薬は効かず、朝一で病院で処方してもらった薬は、苦かったけどよく効いた。 今日はいちにち休みを取って、薬を飲みながら残った仕事を片付けたり、部屋を片付けたりしながら過ごした。夜になって、だるさは残るけど熱は下がった。 今日はこれから読書をしようと思う。 今読んでいるのは三島由紀の「新恋愛講座」というエッセイ。 このエッセイの冒頭で、プラトンの「饗宴」について言及されている。 その三