はーばーらいとに想う
ん?告発なの?え、歴史なの、未来なの、どこの世界の話なの?いや、本当にあるんだよね、きっとこの場所。
言っていいのかな。いや、公的に書かれていないからダメだよね。読んだらわかる、ある集団のおはなし。
吉本ばななさんが描く残酷な世界は、言葉がうつくしいからこそ、氷のようだった。冷えた。
そして、この物語があえて恋愛のジャンルで描かれた理由。
もしかして、これってもしかして、100年後に随筆文学として過去と未来をつないだ予言の書認定されるんじゃないかな。
本書の引用なんだけど
「なにかを悪くしようと思って始める人はいない。だんだんズレていくのだ。その感じはこの世のあちこちにありあまるほどあふれている。」
そう。
だから声を上げることができないままになる。
吉本ばななさんの、あえてのひらがな表現がわたし大好きで。
そこにこそ、想いを馳せてしまう。
「これが愛なのか、呪いなのか、成り行きなのか、運命なのか。どれでもよかった。」
いやぁ、すごい。すごいとか言ったら軽くなっちゃう。
わたしの好きなシーンも、人が人を救う決定的な瞬間でした。
ささやかに見えるその場面には、大きな覚悟があったと想います。
わたしも想いました。
「よくがんばったよ、ほんとうに。」
「百回告白してきて、最後の最後は親友宣言とは。」
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