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ハンチバックに想う

第169回芥川賞受賞の話題作「ハンチバック」 。重度障害者を主人公に“人間”を描く純文学。こういう文学作品を残していくことにこそ、日本文学の意味があるとぼんやり想った。

ある一定の注目される幾つかの要素があって、世の中が想像を掻き立てられ、さらに衝撃をうける。

日常生活ではなかなか出会うことがない特徴ある主人公と、知ることが限られた閉鎖的な性世界。文学寄り過ぎれば、そもそも出てくる言葉が理解できないだろう、性世界独特の言葉が理解できる人たちはこの本を手に取ることがあるだろうか。

読んだ後にレビューを読んだ。そう書くしかない気持ちもわかる。けど私は、誤解を恐れずにあえて「え、めっちゃ面白いじゃん」と思った。こんなこと絶対、だれも書けないもん。エロの赤裸々さに誰も味わえることのない感覚、いいと思った。

ここに文学があると感じるのは、私も人文学部出身だからなのだろうか。「人文学部ってなんの役に立つの?」と就職の面接で言われたことを思い出した。

「文学部と言えば、興奮する人種がいますから。」と次に機会があったら答えようかな、ナンテネ。

この作品そのものを語るには、まだまだ私の人生は明るすぎて未熟すぎる。この作品を読む勇気を持てるかどうかは器を問われる。

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