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才能は自力で作れる! ~書評 ぼくたちは習慣で、できている。その9 習慣の作り方 ステップ43~50

長らく続けていた、佐々木典夫著「ぼくたちは習慣で、できている」の読解、今回で最後になります。

努力の継続の大切さ、難しさ、そして、努力をどう継続していくのか。これらを説く本書は、何か目標を立てて新しいことに挑戦する方にうってつけの本だと思います。

本書を、通しで読んで、さらにそれを実行できれば、自分が身に付けたい習慣は高い確率で身に付くんじゃないかと思います。

それだけ、習慣を身に付ける仕組みを詳しく分解して簡単に説明している書籍です。

ただ、実践できるかは、読者次第なんだと思います。

本を読んで、それをすぐに行動に移してしまうタイプの人は、読んで損はないかと思います。

興味のある方はぜひ読んでみて下さい。

習慣で出来ている43 難易度は少しずつ上げる

難しいことを毎日こなすのは大変ですよね。毎回やる前に憂鬱な気分にもなりますし、重い腰がなかなか上がらない。そんな状態になってしまいます。

逆に簡単なことを毎日こなすのはどうでしょう?
実はこれも張り合いがなくて、すぐに飽きてしまう。なので歯ごたえを求めるようになるのだそうです。

RPGに例えるなら
やることが高難度→始まりの街を一歩外に出ると魔王が出るRPG
やることが低難度→初めから終わりまでザコ敵しか出てこないRPG

というわけです。

習慣を身に付けるとは、
1. 日々やることを決め
2. それをこなす
これの連続です。

”習慣を身に付ける”をゲームに例えるならば、
序盤はザコ敵のように簡単なことをこなしていく。
それに慣れてきたらやることの難易度を適切に上げていく。

こうして、徐々に成長した自分を実感しながら楽しんで日々のやることをこなすと続けられるようになるのだそうです。

例えば
ランニングのタイム
簡単に目標タイムが切れちゃう→目標タイムを短く設定
筋トレのウェイト
簡単にバーベルが上がっちゃう→重量を2.5 kg増やしてみる

今より難しい目標を立てて達成する。そうすると飽きが来ないし、とても集中できるそうです。


44 谷間の試練を乗り越える

気がどうしても乗らない時。必ずやってい来ると思います。

そういうときは、初期に立てた”とても小さい目標”をクリアする。
これだけでいいそうです。
大事なことは、習慣の形を維持すること。
つまり、”毎日続けてる”ってことを実感することなのだそうです。

”報酬”を”成長”と定める。
すると、成長がなかなか見られない時期にすぐ挫折するのだそうです。

なので、

日々、やるべきことを続ける自分を好きになる。
続けることで、なんだか楽しい気分になる。
こういった地味な喜びを報酬とした方がいいそうです。

45 やるほど高まる自己効力感

苦手なことを克服する。特定の習慣を身に付ける。

人はこんな体験をすると、弾みがついて別のことにも挑戦を始めるそうです。

例えば
筋トレの習慣を身に付けた→ついでに勉強も習慣にしてしまう。
苦手だった早起きを克服した→断酒もついでにやってみる。

こんな感じで次々と自分ができなかったことに挑戦したくなる。

これは、「自分には何だってできる!」と感じるからなのだそうです。
これを”自己効力感”と言います。

成功の経験を持っている人は、何かを挑戦する際のハードルが下がります。

すでに○○を成功しているのだから△△も成功するだろう。
こういった自己効力感を持っていることで、新しいことをどんどん挑戦できるようになるのだそうです。

46 連鎖反応を起こす

習慣は連鎖的反応を起こす。

例えば、
筋トレをする→体が健康になる→体を動かしたくなる→ますます健康になる。

また、習慣を持っている人は、日々のルーチンを楽しめます。
困難に対して、より粘り強く立ち向かうことが出来るようになるんだそうです。

どいう言うことか?

例えば、
「この仕事終わったらランニング(習慣)するぞ~」という気持ちで課題にさっさと取り組んで終わらせてしまう。
こんな芸当ができるようになるのだとか。

傍から見たらストイック、でも本人はとても楽しんでやっている。

ある習慣を起点に、新しい習慣を身に着けたり、課題を乗り越えたり、人生の好循環を生む連鎖反応が起こるということです。


47習慣には応用力がある。

習慣は罰則と報酬で出来ている。これが大原則です。

これを応用すると、ある習慣を起点に、”自分のやりたいことを実行するシステム”を作ることが出来るそうです。

どういうことか?

著者の早食いの直し方から見る習慣を起点とした方法
昼食の時間だけ、休んでいい(報酬)ということにした。
そうすると、早食いをやめられた。

普段やっている「昼食を食べる」という習慣に報酬を組み合わせることで「止めたいこと」を克服できるそうです。


48自分ならではの習慣を作る

一般的にした方がいいこと
例えば、運動や勉強

一般的にやめた方がいいこと
例えば、過度な飲酒や喫煙

いろいろありますが、それが本当に自分にとっても当てはまるのでしょうか?

著者はそうではないと言います。

なぜでしょうか?

例えば、「やめたいな」「やりたいな」と思うことは自分の経験に則っている場合がほとんどだからです。

「お酒をやめたい」と思う人
お酒で失敗したり、散財した苦い経験があるからそう思うはずです。

筋トレをしたいと思う人
筋肉が無いことをコンプレックスに思う。もしくは筋肉に憧れている。

だからそう思うのです。

つまり、自分の経験上、「心からそう思うこと」以外は、習慣にしたり、逆にやめたいと思ったりしないはずなのです。

習慣は十人十色であり、「こうすべき」と人に言われてやるものではありません。自分の意志で習慣をカスタマイズすることを著者は勧めています。


49 習慣はいつか崩れる

習慣は崩れてしまうものです。

数週間、何かの事情で運動できなくなったとき、習慣はどこかへ行ってしまうのです。

そんな時のために、日々の日記や記録をとると良いそうです。

習慣が身に付いていた時に、何を考えていたのか、何をしていたのかが分かれば、自分独自の習慣ハウツー本になるのです。

ドラクエの復活の呪文のようなものです。

50 習慣に完成は無い

習慣とは、習慣にし続けようとすること。その行動そのものなのだそうです。

何年かやれば完成するものでもなく、何年やっても課題が必ず目の前に現れるのだそうです。

それを乗り越える。

何度も新しい課題がやってきては、それを乗り越え続ける。

これが習慣の存在だと著者は言います。

続けること自体に非常に高い価値がある。そう思わせる一節ですね。


ということで、長きにわたり読解を進めてきましたが、本書の読解はこれで最後になります。

記事では本書の魅力をまだまだ伝えきれておりません。

ぜひ、本書を手に取ってみて下さいね。きっと自身の生活を好転させる良い教訓に出会えると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

マガジンにしてまとめています。こちらもよろしければどうぞ。

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