見出し画像

心のコップを上向きにする

脳科学者の苫米地さんは、人間は脳機能の3%ほどしか使いきれていないとも仰っていますが、残り97%を解放できたらどれだけのハイパフォーマンスになるのかワクワクしませんか?

今日は、夢や目標を実現するために必要な基本的なことを脳の作りを元にお話します。

脳の進化と構造

脳は大きく3つの層に分かれています。

爬虫類脳・哺乳類脳・人間脳|3つの脳の構造でわかる人間の三大欲求より


これは地上に生物が誕生し、脳の進化とともにできた形です。

最初にできた爬虫類脳は身の保全、生命維持のためだけの機能があります。私たちの体が寝ている間も勝手に拍動し呼吸をし、消化代謝をしてくれる機能です。

そしてそこから哺乳類脳へ進化していく中で、哺乳類は群を作り仲間を守り生き残る術を学んでいきます。繋がりを感じる脳です。

そしてそこから人間脳と言われる論理的に思考する脳へと進化しました。自己認識をし、目的を持った行動ができるのはこの脳の機能です。

それぞれの欲求を図に示すと以下の通りです。

爬虫類脳・哺乳類脳・人間脳|3つの脳の構造でわかる人間の三大欲求より


見て分かるように「安全意識」が一番の土台になっていることが分かります。マズローの5段階欲求と似た構造になっていることがお分かりでしょうか?脳の進化の構造と、我々の欲求の段階は完全にリンクしています。

八木仁平公式サイトより


「あれを叶えたい」「あんな人物になりたい」それは自己実現の段階です。もしかすると、それを叶えることで賞賛されたい、認められたいという承認欲求の段階かもしれません。欠乏の欲求です。

しかし、それ以前にもっと深い部分の「安全意識」が欠けていたらどうでしょうか?

めちゃくちゃお腹が空いてる時に「あんな家に住みたい!」とかトイレに行きたい時に「年収1000万円稼ぎたい!」とか思いませんよね。夜道を一人で歩いてて後ろからずっとつきまとわれてる時に「世界一周旅行行けたら最高〜🎵」なんて思う人いませんよね。生理的欲求、安全欲求が第一なんです。


身体は身の保全を他のなによりも第一優先に働きます。コンフォートゾーンから抜けられないのもそのせいです。爬虫類脳は変化を嫌います。変化することで危険に身を晒すことになりかねないからです。

この安心安全が整った上で初めて、自己実現が可能になる【自己受容】ができるようになります。


自己受容のための3ステップ

私が大きく変われたのは、安心感が自分の中で芽生え

「自分が自分のことを信じられるようになった」

からです。これに尽きます。自分自身との信頼関係を修復したからなんです。


具体的に、何をしたかというとシンプルにこの3つ。

  1. 心のコップを上向きにする

  2. コップのひび割れを修復する

  3. エネルギー(心のワクワク)を貯めていく


心のコップが横向きに倒れていたら、貯まる水も貯まりません。まずは上向きにすることから始めました。これは難しいことをするのではなく、朝早く起きたり、身の周りを掃除したり、道端のゴミを拾ったり、丁寧に料理を作ったり、丁寧にそのご飯を食べたり(YouTube見ながら食べない、とか)。そんな当たり前のことでコップは上向きになります。


上向きにしたコップにひび割れがあったらそこから貯まった水が漏れてしまいますね。そのひびを修復するに、自分と向き合って湧いてきた言葉をノートに書き出したり、湧いてきた感情を感じ切るということをやりました。

どんなことに対して自分は反応してしまったのかが目の前の仕事や出来事にあっという間に流れていってしまいます。イメージで言うとYouTubeライブを見ていて自分の書いたコメントが大量のコメントに埋もれて流れていってしまうような。

明らかにそこにあるのに、見もせずに感じもせずに流していく。これがひび割れが悪化する原因です。しっかりと向き合うための時間を自分にプレゼントしてあげましょう。

ちなみにひび割れを発見してあげるだけでなぜか修復されるという不思議なことが起きます。これは何故なのかは分かりませんが、見ること感じることをするとそのひび割れは閉じていってくれます。

そして最終ステップとして、心がほっとすることをやりました。綺麗な景色を見たり、温泉に浸かったり、自分にご褒美としてマッサージを受けたり、そんなささやかな喜びを少しずつ貯めていく。そうすることで心のワクワクやほっとする温かいエネルギーが溜まっていきます。


これらをすることで私は自分自身との信頼関係を修復できました。たったこれだけのことで?と感じるかもしれません。たったこれだけのために沢山の涙と感情で溺れそうになった自分も今となっては愛しいです。


自己受容の前に安心感

最後にまた脳の話に戻りますが、爬虫類脳は脳幹に繋がっており、ここの命令はダイレクトに脊椎を経由し身体中に張り巡らされた神経系に行き渡ります。

何が言いたいかというと、ここで安心感が欠落していたら常に行動が出来なかったり、自己否定したり、人との繋がりや自己効力感、自己承認など多くの場面で不安感と欠乏感を感じてしまうということです。言葉にすると大袈裟ですが、大なり小なりの現象として必ず「できない・足りない」を体験しているはずです。

身体を保全するのが脳や神経系の第一マターなんですね。なにはなくとも身体なのです。身体に安心感を芽生えさせることがとにかく必要です。

その目的で、身体(潜在意識)に安心感を埋めるボディワークをしています。興味を持った方はぜひ体感してみてくださいね。


コップが上向きになって、ひび割れが修復できたらあとはどんどんエネルギーが貯まっていきます。

人間は哺乳類の生き物です。繋がりにより喜びを感じる生き物です。人との繋がりからもらうプラスのエネルギーがどんどん貯まり続けます。それが活動の源となります。

繋がることで湧き上がる感情を大切にしていきたいと思います。

ではでは、また!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?