やっと会えた
飛行機が着陸しアナウンスが入るとみんな立ち上がり、頭の上にある荷物を降ろし始める。狭いし後で良いよねと、ひと通り波が過ぎるまで待っていた。通路を挟んで隣の女の子も何やらクリアケースにアクスタのようなものを入れている。完全に仲間だ。
こんな風に飛行機に乗ってはるばる遠征に来るんだね。推しがあるって良いね。私もこうやって無事飛行機にも乗れたし、関東関西以北以南の観光兼ライブ参戦もありだなと思う。
CAさん達にお礼を言いながら飛行機を降り、通路を歩く。預けた荷物を引き取るまでに少し時間があったので友達に連絡。
とりあえずホテルに荷物を預けて身軽になってから小樽を目指したい。そう伝えると札幌駅で合流しホテルまで付き合ってくれると言う。なんてありがたい。私は各地の友達に恵まれている。泊まるホテルの前で待ち合わせてもらったり、ホテルに行くのを付き合って(案内して)もらったり。
娘2人とスーツケースを引きながら快速エアポートなる電車を目指す。駅名を見て北海道に来たんだなと思う反面不思議な感じもする。
電車が何時に札幌に着くか再度連絡。
そして泊まるホテルはすすきの。乗り換える南北線には西口から出るらしい。
友達は、じゃ西口の改札出たところで待ってるね。と返信をくれた。
電車に揺られながら窓の外を眺める。木々が紅葉していて景色はすっかり秋。ちゃんと外に出ていないので体感的にどの程度なのかは分からないけれど、途中から乗ってくる人たちの服装を見ても様々だ。薄手のロンTからジャケット、セーター。さすがに半袖の人は見なかった。
降りたら西口降りたら西口を呪文のように唱えいざ札幌駅到着。ホームに電車を待つ人の列がすごい。札幌駅すご!
娘と3人スーツケース引き引き西口へ向かう。娘②のTOICAに残高が無いため入金してやっと改札を出る。
どこ?と思う前に声をかけてくれる人がいた。
あ…会えたーー!!泣
感動の抱擁の間もなくスーツケースに振り回される私。
何か持ってあげるよ!
ジーンズにスニーカー、薄手のコートを羽織り颯爽とした空気をまとった彼女は優しい笑顔でそう言った。迎えにきてもらった上に荷物まで持ってもらうなんて!と思う間もなく、それ持ってあげる。と娘②の痛バを指差す。
そ、それは激重の…痛バをさらりと受け取り肩に掛けると
「わ!重たいねー!何これすごくない?こんなの持ったことないから貴重な体験ができた」ところころと笑い歩き出す。女神ですか?
案内されるがまま次の電車に乗り宿泊先のホテルを目指す。札幌から2駅。
とりあえずホテルを目指すのと友達についていくのに必死で、街並みを撮る心と手と時間の余裕無し。え、北海道の人って歩くの速いの?
気温はというと、快適!!
湿度が無くてとても爽やか。
なんて思いながら歩いていたらホテルに到着。
スーツケース類を預け娘たちも私もバッグ1個になる。自由になった感がすごい。
すすきのの駅まで戻り娘たちは南北線で会場がある真駒内まで。楽しんでねー、とお互い声をかけ合って別れ、私たちはまた札幌駅に戻り小樽を目指す。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?