出発
ライブ後もさっさと駅に向かい帰りの電車に乗り込む
20時過ぎの特急に乗っても帰宅は22時頃だろう
降りるのは終点なので電車の中で少し眠ろうかと思ったけれどライブ後のテンションで眠れるわけもなく
ぼんやり窓の外を眺めながら帰ってからのことを考えていた。
終点で降り、ローカル電車に乗り換える。最寄りの駅に着く頃には土曜の夜だというのに電車内の人はまばらで外は真っ暗。時折り街灯の灯りがぽつぽつと見える程度で、暗闇の窓に自分の顔や電車内が映るばかり。その闇の多さに少しほっとする。
家に着くと娘たちがうちわ作りをしていた。娘②は、作ったカンペうちわを現地でどうなのか、と娘①から言われ若干ヘソを曲げている。カンペ式はペラペラめくれるうちわ。謎だよね。
うちわって、推しの名前を貼ったりファンサを求めたりするメッセージを貼り付けるんだけど、ファンもあれこれ要求したい!その思いを叶えるべく生まれた(であろうと推測)カンペうちわ。
ひとつのうちわで、愛をたくさん伝えられるカンペ式。
でもこれ、ファンの中で許されないという界隈もあるらしく娘①によると刀ミュもダメなんじゃないかと。
渋々それに従う娘②。
じゃあさ、痛バは良いわけ?こんなでかいの会場内持ってって邪魔じゃないの?
と言い出す始末。会場付近にコインロッカーは無いし最寄駅にもあったとしても数は少ないだろう。痛バを現地に持っていく以上、会場内に持ち込むしかないのだろうけど、カンペうちわがダメで痛バが良いという理屈が分からない、とむくれている。
まあまあと宥めて、なんとか普通のうちわ2個にすることで納得。したはいいけど図案の印刷にコンビニに行きたいと言う。
今からか…。分かった。とコンビニまで車を走らせる。すでに23時。娘たちは今夜はもう寝ないそうだ。私は少しでも寝たい!とプリントを終えたらさっさと帰宅し横たわる。今から1時間半寝るから!
2時前に起きると娘①はシャワーを済ませて下着姿でスマホを眺め後は身支度だけだと言っていた。娘②は友達と通話しながらゲーム。余裕だな。若さか。
私もシャワーを済ませ準備をする。娘②もそのうちにシャワーを済ませてメイクを始める。
真夜中。庭の鉢植えに水をやる私。
旅行中枯れてしまったら悲し過ぎる。帰ってくるまでなんとか頑張って。の気持ちを込めてたっぷりと。
そんなことをやりつつスーツケースも閉じ、痛バ(重い…)も持ち、どうにかこうにか4時には荷物を積み込んで出発することができた。
ちなみにうちわは
よく分からないがなんとか完成したもよう。
真っ暗な中いざ空港へ!
途中眠くなってコンビニに寄りカフェラテを購入。少しずつ夜明けが訪れて薄明るくなる空を背に再び空港を目指す。
高速道路から海が見える。もう少しで空港に着く。
本当に北海道に行くんだ。
干渉に浸る間もなく、何にしても初めてのことなので駐車場はどこから入るのかとか、駐車場から空港、国内線の受付は?とかバタバタしてると時間はあっという間に過ぎてしまう。
とりあえず空港のチェックインして荷物預けなきゃ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?