SNSって何なんだろう。

SNSって何なんだろう。
中学三年生くらいで初めてinstagramを使い始めた日から、8年間程私は何かしらの形でずっとSNSを使っている。用途は本当に様々だったし、それは他の人にとってもそうだと思う。でも今、抜けない気疲れや満たされない気持ちとか、もしかしたらそれが原因の一つだったのかもしれないって思い始めた。


SNSに載っているものがその人の全てだとは限らない

私のインスタグラムには1200人くらいフォロワーがいて、それには中学・高校・大学での友人、海外留学中の友人、他にはどこかで数回だけ会ったことのある人だったり、自己紹介代わりにインスタを交換した人など、関係性は様々だ。
最初は日記みたいに使い始めたものの、それは次第に、良い写真が撮れたらエフェクトをかけてさらに見栄えをよくしたり、良いレストランに行ったら位置情報と載せたり、細部までこだわって海外ブロガーの真似をしたり。どんどん、”日頃の喜ばしい出来事や良いこと×見栄え”を気にして載せるようになっていった。だから”◯◯行っててめっちゃ羨ましかった〜!” とか、”留学中本当に本当に楽しそうだった!良いな!”とか、”おしゃれなところにしか食事にいかなさそう”とか、友人から言われることも多かった。嬉しい反面、その裏に努力があったり、悩みがあったり、それを誰も知らないんだなって。言い換えれば、私のインスタはキラキラしている一面を載せているってことに私は気づいていた。
それに、私の投稿の目的は別に、友人にそれを見て私を更に知って欲しいとか、ほとんどの場合仲の良い人に読んで欲しいメッセージがあるとかではなくて、特に誰宛でもなく、不特定多数の人が見れる環境で発信したかっただけだった。

自分の外への顔=私のインスタグラム

色々な形のインスタグラムの使い方があるけれど、私の場合は、日々撮れた好きな写真や動画を、加工や編集でさらに価値を足して、それを友人でも、友人じゃなくても外に発信して、自分の投稿欄を綺麗にするため。

それってきっと、インスタグラムを仕事にしているようなブロガーやインフルエンサーが仕事だと割り切ってしていることに近いのかな。

”あのインスタがあるのに”
”あんなに充実してたの載せてたのに”
その反面で、人間らしい悩みだってたくさんあって、それをだれかに話すのも不安になってしまうくらい、私が大好きでこだわってきたインスタは私の”内”の部分までコントロールしていたのかもしれない。

SNSからログアウトする勇気


私は勇気を出して、今日インスタグラムのそのアカウントをログアウトしてみた。
4年ほど前からある、フォロワー50人ほどの友達アカウントを残して。そこに、あのインスタグラムの裏の私を知っている人、そして”内”の部分を出せる人しかいない。
少しだけの期間、そこだけで生きていってみようと決めた。

その瞬間、心が少しだけ軽くなった気がした。肩の荷が降りた気がした。頑張らなくても、おしゃれじゃなくても、充実してなくても、それも自分だ。きっとあのアイデンティティーだって素敵だった。でも今日の私はまた違う。


そんな当たり前のことをこれからもっと実感できる気がする。


私にとってのインスタグラムは、素の私でも、日常の私でもない。だからそれと違うことがあっても良い。それから一旦離れてみても良い。


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