【市役所職員が思う】まちづくりに誰一人お客様はいない
市役所で地方創生(人口減少対策)や総合計画(市の長期的なビジョンや市役所のミッション)、政策的予算編成、行政改革やSDGs、デジタルなどを担当しています。あと、議会に対する市長の答弁とかも調整し、作文しています。
そんな仕事をしていて感じること。
今回は、減少する人口を前提とした楽しい社会をつくる地方創生の観点から、SDGsのキーワード「誰一人取り残さない」は、「誰一人お客様にしない」ことだと解釈している、ということについてお話しします。
小学6年生という将来の担い手を育てる
先日、小学6年生を対象に、SDGsについて出張授業としてお話ししてきました。
校長先生は、最終的には「SDGsの実践」につなげたいとのお考えでした。
小学6年生が自分にできる課題解決、社会の一員としての貢献を考えて判断し、行動してほしいということでした。
私も同感です。
子どももだれでも、自分にできることをやってほしいと思います。考えてやってみる経験をしてほしいです。
校長先生に感銘を受け、私も全力で6年生を支援したいと思います。
幸せを感じる社会にしたい
私は、幸せだと感じる人が増えて欲しいと思っています。
幸せは、ミクロ的にはいろいろあるでしょう。
マクロ的にまとめると、
自分が自分らしく決めて、行動して、楽しくて、頼られて、ワクワクして、感謝して、感謝されていることじゃないかと思っています。
そのために、市役所はどんなことができるのでしょうか。
幸せな社会をつくるために、市役所ができること
私は、自分が自分らしく決めて、行動する自己実現という幸せは、
みんなの課題はみんなで解決することであり、
「誰一人取り残さない=誰一人お客様にしない」ことだと思うのです。
誰もが当事者になること。
やってもらうのではなく、やる。
誰かの役に立つ幸せがある。
そんな仕掛けをつくることが、これからの市役所のミッションだと思っています。
だめな市役所、衰退する市役所
人口は減少します。
今までの社会パターンでは考えられない、前提条件が崩れています。人口減少は今まで経験したことのない前提条件です。
ということは、
幸せになる、住みたい地域をつくることに、作戦的に果敢に挑戦することが必要なのは言うまでもありません。
挑戦しない市役所を、「だめな市役所」「衰退する市役所」とします。
たとえば・・・
国や県の支援を待ち、前例を踏襲し、人口減少はしかたないとあきらめながらも、他の自治体に負けない差別化だけを目指す姿勢。
つまり、
「去年通りなら、よかった」
「他市はどうしてる!?」
「もっと国や県に要望しろ!とってこい」
「職員研修にお金をかけるな、職員採用にお金をかけるな、市民に還元しろ」
・・・
開いた口がふさがりません。
こんなでは衰退しかないと思うのです。
市民の全員、誰一人取り残さず、みんなで疲弊していきます。結局、人口が増えないと成り立たない、幸せパターンから抜けられていないので、人口が減るとどんどん不幸せになるだけです。
行政がもてなす側、そして市民がサービスを受ける側。
こども・高齢者・障害者は支えてもらう側。
さあサービスしてくれ。草ぼうぼうやぞ、スーパーなくなったからなんとかしろ、新快速停めろ、タクシー高い、交付金配れ、生活が苦しいねん。税金で暮らしてるんやろおまえら。
ぜったいあかんわ・・・😓
必ずあなたにも私にも責任と役割がある
今の社会に対して、誰もがみんな少しずつ責任持っていて、誰もがみんな少しずつ変えられる、果たせる役割があるはずだと、私は信じています。
だからこそ、「誰一人取り残さない」は、地方創生的に言えば、「誰一人お客様にしない」、「誰もすべての人を当事者にする」ことだと思います。
それをどうやって仕掛けていくか、
については、また別の機会にー。
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