鼻うがいボトル容器からのマイクロプラスチック検出について。
新型コロナ対策として注目されている『鼻うがい』。
私はもう3年続け、ハミガキや風呂と同じように『やらないとなんか嫌』くらいには習慣化した。本来そんなちゃんとした人間ではないけど。
鼻腔のコンディションは明らかに良くなったが、マスクも継続しているので何が効果的なのかは正直わからない。
ちなみに、鼻うがいのデメリット(リスク)は完全にゼロとは思っていないが『やり方を大きく間違えなければ気にするほどのものはない』という認識だ。
とはいえ、ボトルからのマイクロプラスチック(MP)検出に関する論文を見てしまったので紹介する。たいしたリスクではないと思うのだが。
◆論文引用
該当論文から要旨のみ引用する。要所は後でまとめてるので面倒な人は飛ばしてOK。
リンクは以下。
◆まとめと所感
鼻うがい用ボトルからのMP検出が調査された。使用期間ごとのMPは以下。
(数値は数量。平均値)
初回:33.00±20.42
1ヶ月:68.66±30.07
3ヶ月:261.66±20.59
6ヶ月:204.33±52.16
3ヶ月までは増加しており、量はまあまあ多いように思える。
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研究での『使用期間』は模擬的に再現されたもので、実際にその期間使用したわけではない。使用手順(電子レンジでの加熱等)を連続してやった結果のようだ。3ヶ月なら90回とか。経時の劣化があるとしたら、実際はもっと増えるかもしれない。
なお、MP検出は期間ごとの区切りでのみ行い、その際に特別な手順(10回激しく振る)をしているっぽい。なので、通常使用の際に毎日上記のようなMPが検出されるかは不明だ。(おそらく1日あたりの平均ではもっと少ない。憶測だが)
また、ヒトが使用した際に洗浄液はほとんどが排出されるが、鼻腔内に留まるMPの量は論文中で言及されていなかった。
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ヒトが吸入するMPについては以下のような説もある。
これによると1日100個以上は気体から吸入しているだろう。大きなものはほとんどが鼻腔で捕捉されるが、鼻洗浄によりそれをある程度排出できている可能性がある。(そのような研究はある)
◆おわりに
ということで、鼻うがいのボトルからはマイクロプラスチック(MP)が分離・検出されるが、リスク・ベネフィット評価が重要であろう。
また、運用でのリスク軽減策として、使用の都度おこなう容器洗浄で『水を入れて激しく10回程度振り、捨てる』をやることで、分離したMPの影響を減らすことが出来るかもしれない。
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なお、私の愛用するニールメッドの動画(以下リンク内)ではボトル洗浄時に14回振られていた。ボトルは3ヵ月での交換を推奨とのこと。
(ちなみに動画では水がほぼ満杯の状態でボトルが振られていたが、これだと振られる効果があまり無いように思うのだが、どうなのだろう。)
私はケチなので環境に配慮して、モノは長く使うことを意識している。現在使用中のボトルは次亜塩素酸水で消毒しながら1年以上使用しているが、それなりの頻度で交換したほうが良いようだ。
皆さんもお気をつけて。