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私は勤める会社でコロナ対策担当をしています。 コロナ禍当初、社内でのマスク着用ガイドラインを決めるにあたり色々と調べたのですが、不明点(『これ、エアロゾル対策に効果無いんじゃね?』)は解消出来ませんでした。 それ以来、『効果の高いマスクはどのようなものか?』『そもそも、なぜ効果があるとされているのか?』『デメリットは?』等を調べてきました。 そして、ようやく最近になって一定の理解に達したと判断しますので、今回の記事でまとめようと思います。ほぼこれまでの記事のリンク集です
どうもこんにちは。 マスクオタクです。 最近、武見大臣(厚生労働大臣)が記者会見でマスクの効果について言及していたようだ。 こういうのは新たな情報としてはあまり期待できないものだが、政府というか厚労省の最近のマスクへの見解はちょっと興味があった。 ということで、会見の文字起こしを引用し所感を記す。 ◆武見大臣会見概要 以下リンクからマスクの箇所のみ引用する。 なお、あとで要点をまとめてるので飛ばしてもOK。結構長いし。 ◆まとめと所感 内容としては記者からの『エ
私はマスクの効果に興味があるんですが、それに関連して息の感染リスクは気になります。 で、前回の記事でおさらいした通り、私の推測は『息の感染リスクは低い』というもの。 今回ご紹介する論文では、新型コロナのPCR陽性者44人から排出されたエアロゾル粒径毎の感染性が分析され、おまけ程度ですが『息』についても確認されていました。 ◆論文引用 該当論文から一部引用します。リンクは以下。なお、本記事の引用部はすべて以下リンクから 2024.06.03 時点のもの。www.Deep
私はマスクの効果に興味があるんですが、その中で長いこと気になっているのがタイトルのようなこと。 新型コロナにおける呼気(息)の感染リスクはどの程度なのか? というのも、呼気(息)のリスクが高いなら、ユニバーサルマスキング(みんなが着けることでリスクを下げる)の効果はほとんど期待できなくなると思うんですよね。運用実績から考えると漏れ率が高いので。 ◇◇◇ で、最近目にした論文で『呼気(息)の感染リスクは低そう』と再認識したので次回取り上げる予定ですが、今回の記事では『そ
現在は2024年3月であり今更感のあるタイトルにしてしまったが、はしか(麻疹)も注目されていることだし、飛沫・空気感染について書いておきたい。 なお、いろいろと調べている人ならご存知の通り新型コロナは空気感染すると言われているが、個人的に定義上の区分けはあまり意味が無いと感じている。 ◆言葉の定義について 定義で言うなら飛沫感染と空気感染の境界は『粒径5μm』にあるようだ。そのうえで定義にあまり意味が無いと考える理由は以下。 ・飛沫は一瞬で飛沫核化する。 ・5μm以上
前回の記事で『満員電車の感染リスクは高くない』という仮説について確認しました。 その理由は『神奈川、千葉、埼玉の感染者数が全国平均以下である』という事実と『呼吸のみならウイルス排出量が少ない』という憶測に基づきます。 今回の記事ではその憶測の部分を掘り下げてみたいと思います。 ◆呼気の感染リスク SNSで呼気の感染リスク(ウイルス量が多い)について言及されているのを見たことがあります。 その際のソースは以下でした。一部抜粋引用し、所感を示します。 ◇◇◇ このソー
世間的にコロナ終わった感のある今、需要無さそうな記事ですが。 コロナ関連では色々と謎が謎のまま残されており、個人的に気になっている事のひとつが『なぜ鉄道(電車)利用率の高い日本のコロナ被害が比較的少ないのか』ということ。 今回の記事では首都圏(神奈川、千葉、埼玉)に注目し、そのあたりを確認してみます。 ◆世界の鉄道利用ランキング まず世界での鉄道利用状況についてざっくり確認すると、トップ10は以下でした。 ◇◇◇ 日本がぶっちぎりかと思いきや1位はスイス。 統計
どうもこんにちは。 マスクオタクです。 私はマスクについて色々と調べてるんですが、メカニズムとしての興味が強かったりします。 で、世間一般として『ユニバーサルマスキングに感染対策の効果はある』とされていますが、そのメカニズムはあまり確信が持てていませんでした。 今回『確信』とまではいかないものの、それなりに納得できる論文を見ましたので翻訳引用し所感を記しておこうと思います。 ◆マスクの隙間についてあらためて 私は『マスクにはウイルス感染予防の効果がある』と考えていま
これまでマスクが飛沫およびエアロゾルの排出を減らすことは、『実験環境において』確認されてきました。 今回、『実環境(中学校の教室)において』そのような確認がされた論文を見ましたので、抜粋引用し所感を記したいと思います。 ◆論文引用 概要のみ引用します。 長いのでお時間の無い方は飛ばしてください。 リンクは以下です。 結論 空気感染およびヒトSARS-CoV-2の分子検出により、学校における持続的な伝播が示唆された。マスクの着用は、空気清浄機よりもエアロゾル濃度の低減に
どうもこんにちは。 マスクオタクです。 私はマスクに肯定的な記事を書くことが多いのですが、今回は否定的な記事を書いてみようと思います。 私がタイトルのようなことを主張するなら次の2点に絞ります。 ・マスクの隙間 ・新型コロナはエアロゾル感染(空気感染) いろいろと情報はありますが、大きな理由はこの2点ではないでしょうか。今回はそれらについて書いてみます。 ◆マスクの隙間 マスクを着けていると『息はマスクを通っている』と考えがちです。 しかし、まったくそうではあり
世の中たくさんの種類のマスクが売られるようになりました。 マスク選びの際『世間的には不織布マスクが良いという風潮』なので、多くの方がそのようなものを選んでいるかと思います。 ですが、個人的には『そうでもないんでは?』と思っています。 今回の記事では感染対策としての妥当なマスクについて書いてみようと思います。 ◆不織布マスクの問題点 世間的に不織布マスクが推奨されているのは、『理論上の濾過性能』が根拠になっている為かと思います。 たしかに、多くの不織布マスクはフィル
新型コロナウイルスのサイズは『直径0.1μm程度』と言われています。 マスクの網目サイズとの関連から語られることが多いですね。 それはさておき、『そもそも0.1μmにこだわる必要はあるのだろうか?』という疑問は結構前からありました。 私は『0.1μmをマスクで防ぐのが楽じゃないなら、そんなに重要視しなくていいんじゃないの?』という考え方です。 何か良いエビデンスでもあれば、と思っていましたがなかなか見つからないので、今回はそのあたりをまとめてみたいと思います。 半分妄
どうもこんにちは。 顔パンツ男です。 『マスク意味なし?』シリーズも今回で3回目。 (『またかよ!』と思った方!これで終わりですよ!) これまで『個人的にガチマスクを着ける』『脱マスクを検討する』に関して記事を書きました。しかし、『普通に着ける』が抜けていました。 ということで今回は大多数がやっているであろう『普通の不織布マスクを普通に着ける意味』に関して記事を書いておこうと思います。 なお、記事中の『不織布マスク』については、いわゆる普通のPFE99%の不織布マスク
先日、マスクによるメガネの曇り問題について考える機会がありました。 正直言って、メガネの曇りとか含めて嫌な人は着けないでも良いと思っているのですが、私の会社では業務上マスク必須の方もいるのですね。 必須でない方に関しては全然ノーマスクでいいんですけどねー。 ただ、濃厚接触者の定義にマスク関連の条件があるんで、ポーズだけでも着けて貰えると管理側からすれば助かる部分はあります。(何も言わなくても皆自主的に着けてますが。) それはともかく、メガネの曇り問題に絡んでマスクの効果