穢シ王スートラ;小説;pilot #03
穢シ王スートラ;小説;pilot //微光、朝。…の #03
;-2023.11.29. //在原篁-sāsya
;散文、そして旋律のない音声のためのフーガ//ほほ笑みの/稀薄な、…そう?//
そもそも厳島祇樹孤独者救済園は宮島の名士、古藤文康翁がこの地に与えた。この翁、その晩年、双渺は涙のみ知った。人の子。その出生に涙ぐみ、…なぜ?ただ哀れをのみ知ったか
ら
声?
いいえ
無罪性?わたしの
ら
しなかっ
人の子。その
望みなど。いわば
出生に涙ぐみ
供犠?あれら
なぜ?
叫び声?
いいえ
晴れた日に、この
ただ
厖大な。いちども
哀れをのみ知っ
あれらが生贄であって仕舞う悲惨をな
たか
しなかっ
ら
声?
いいえ
とは謂え事実として無実
ら。人の子。その立ち、歩み、休み、返り見、転んだのにも涙ぐみ、…なぜ?ただ哀れをのみ知ったか
声?
いいえ
なやましい日に、この
ら
わたしはいちども狂気しなかっ
ら。人の子。その
求めた。…なに?
地獄が
立ち、
なにを?…わたしは
こころに。いわば
歩み、
救済を、ただ
焔が
休み、
あなたがたに。そう
鮮明に、いわば
返り見、
不可能でしょう?償いなど
救われなかっ
転んだのにも
理論的かつ現実的かつ本質的にそれは
かっ。なにものも
涙ぐみ、
贖罪?不可能でしょう?
救えなかっ
なぜ?ただ哀れをのみ知ったから。背後。叫ばれた遠いだれかの声にも涙ぐみ、なぜ?ただ哀れをのみ知ったか
恐怖。ふっ
卑屈じゃないか?
あっ。赦してください
ら
恐怖。ふっ
卑劣じゃないか?
もっとあきらかで鮮明な
背後。
恐怖。ふっ
お前がまっさきに死ねばよかっ
あ。赦してくだ
叫ばれた、遠い
見棄てたんだ
わたしの日々は
だれかの
わたしは、ね?
ほほ笑みの
声。そのひびきの
そしてわたし自身を
満ち足りた日々であっ
不意にも
見て。これら
滅び
善意とは、ええ
涙ぐみ、なぜ?
荒涼。赤裸々な
魂の、いわば
え?圧倒的な
ただ
見て。これら
滅び
暴力だろう?
哀れをのみ知ったか
荒廃。留保なき
ひくつきつづけ、…て
否定できるか?
ら
声?
いいえ
ただざわめきの澱みのみが散乱する日に、この
ら。やがて人の子。娶り、嫁ぎ、娶らず、嫁がずして涙ぐみ、…なぜ?ただ哀れをのみ知ったか
赦したと?わたしが
ら
ええ、和解
ら。人の
赦したと?わたし自身を
子。その、娶り
赦し得たと?わたしが
吸い込む、いっ
その
わたし自身を、ただ
時には、あ。息が
娶られ、嫁ぎ、
一瞬にすら
燃えあがるか
傷みがすべて
娶らず、その。嫁がずしてさらに
赦したと?わたしが
ら。吐き出す、いっ
ほころびる時だ
娶られずしてさら
わたし自身を
時には、あ。息が
ら。涙ぐみ、なぜ?
赦されていた、すべて
沸騰するか
な、ただ
赦されるしかなかっ
哀れをのみ知っ
これら、世界。宏大な
知ったか
さらすべきだろう?無垢を
ら。人の子。それがまた人の子を生み落としまたは生み落とさすのを知って涙ぐみ、なぜ?ただ哀れをのみ知ったか
生きましょう。もう
の、懐疑の
ひざまづく。わたしは
ら。人の
そう。あなたの
の。開口
あなたがたのかがやかしさに
子。それが
がた、の。ために
の、ふかい
わたっ…ひざまづく
が、また人の子を
の、さいわいのために
ふかす…不快だ!だ、すぎる
あなたがたすべてに
を、生み落と
の、…生きてありかつほがらかに生きられる可能性をもち得ることへの賛美を。この
の。開口
ひざまづく。わたしは
し、または生み
生き残ったものたち
の、激怒の
かがやきに、あなっ
落とさせたのを知っ
情熱。奇妙な
過失に過ぎない
知って
妙に、不可解に
われわれに本質は
知っ、涙ぐみ
信じがたいま
本質的に、に
なぜ?ただ
い、までに!情熱。なまぬるい
倒錯に過ぎない
哀れをのみ知ったか
妙な、ええ
われわ、倫理は。すべての
ら。だか
情熱。不穏な
後悔をしか生まなかったではな、…すべて倫理的決断は
ら
叫び声?
いいえ
うつくしい日に、この
人の子。その老いの木漏れの散歩にさえ涙ぐみ、なぜ?ただ哀れをのみこの翁、その晩年に双渺は涙のみ知っ
ほほ笑みの ;aria
稀薄な、…そう?
笑みの散りあ
あ、あ
あっ
あう、そんな日だっ…どう?
の、そんな日が
あ
あっ
かさなりなあうべ…え?
き、…どう?日々だっ
眼を見張りさえしなかった。燃える空にも明けた朝が見せもした、…ええ。いまさらの焦土にも ;recitativo
巨大な、しかも ;contrapunctus
幸福を、おれは
なんだったろう?
罪過とは、はっ
つつましい破壊
を、こそを。見つめたではな…あれら
定義は、その
犯罪とは、はっ
この程度だろう?われわれに
逡巡のない日々
実態は、事実
犯罪性とは、はっ
滅びは
眼を見張りさえしなかっ…焦げた匂いにも、…充満。あれら鼻に慣れない悪臭のひろがりにさ ;recitativo
なんにん死んだ?
焼却。肉の
さ
なんにん死にぞこなっ
雨?あしたは
死ねばよかった、と。声
さえも
ほほ笑みの ;aria
稀薄な、…そう?
笑みの散りあう
そんな日だっ…どう?
あるいはわたしの
ながい、ながすぎる
余生としての
日々。これら
稀薄な、…そう?
笑みに充たされるべきだった
眼を見張りさえしなかっ…なぜ?し、得なかっ ;recitativo
ほほ笑みの ;antiphona
かさねた。死を
稀薄な、…そう?
死を、わたしたちは
笑みの散りあう
あれらの日々に見つめ、見つめるしか
そんな日だっ…どう?
死屍たちは
の、そんな日が
始末に終えない。ひたすら
かさなりなうべき
ら、処分に困るあれ
日々だった
ら、かさばる
日々。これら
肉体ら。あれらの日々は
稀薄な、…そう?
俊敏にすぎ、まよいなく
笑みに充たされるべきだっ
逡巡もなくすぎ、厖大な
日々。…そう?
悔恨と嫌悪をのみ残し
稀薄な、…どう?
信じられると?猶も、われわれがわたしにまたはわれわれに。しかも信じら、 ;recitativo
空漠。ばっ
殺戮
ばっ。空爆
またはら、れても?
自虐?
すぎ去れ!微風
ええ。嗜虐
も。いいと?
と、
事実、ひとびとは ;canon
笑ったものだ
あれら、あるいは
苛酷な日々にも
日々。かれら
ひとびとは事実
ら、あれらあるいはわたしが殺した?というべきかれら
ささやいたものだっ…れら、絶望。さえもない
あれらの無数でさえ、さえも
微笑は、ときに
日々。…麻痺?
事実、ひとびとは
残酷なまでに
と、わたしは聞いた
辛辣なまでに
事実、ひとびとは
見合ったものだ
微笑を、ときに
死んだかれらの
笑いあいもした
殺したのだ、と。わたしが
死ぬのだろうか?あした
死ぬべきかれらが
が
わたしに殺されたのだ、と
あなたが
すべて、もう
死に絶えたあとで
敵軍上陸。その予感があきらな午後に
と、聞いた。わたしは
ひとびとは、わ。事実
聞いた。わたしは
無意味だ、と
もう、すべて
死んだかれらの
海が、波を
と、聞いた。わたしは
終わった日々に
死ぬべきかれらが
しかも、猶も
さわがすのだか
ら。ひとびとは事実
雨。雨が
なんだったろう?
踏む…の
ささやいたものだ
瓦礫を、猶も
犯罪とは。犯罪性とは
の、残した翳りを
戯れ言を。…そう
ぬらすのだか
罪過とは
痕跡。ひなたの
あかるい日々にも
日々。かれら
ら、うたれよ。雨に
事実、ひとびとは
なんだったんだろう?
屠殺。あるいは死屍の積みあが…匂うね?日々も
わたしも。ええ
見合ったも…れら、怒りのない日々
犯罪とは。犯罪性とは
ほふられてゆくかれらでさえ、えも
音響は、ときに
うたれよ。雨に
と、唐突な消耗
罪過とは
辛辣なまでに
暴力のように。しかも
無防備に
事実、ひとびとは
と、わたしは聞いた
なんだったろう?
微笑を、おお!ときに
おっ。死んだかれらの
ささやきあいもした
殺されたのだ、と。わたしに、と
犯罪とは。犯罪性とは
死ぬべきかれらが
が
わたしが殺したのだ、と
罪過とは
すべて、ええ。もう
かれら死ぬべきものたちがだから死に絶えたあとで
占領のあとで
と、聞いた。わたしは
ひとびとは、事実
聞いた。わたしは
無効だった、と
しかも、だれも
死んだかれらの
海が、波を
と、聞いた。わたしは
絶滅はしなかっ…った、た。おもった以上に生き延びていた、ええ。日々に
罪過とは?…なん
猶も、しかも
かがやかすのだかひとびとは。事実
雨。雨が
なんだった、の。だろう?
踏む…の
見合ったものだ
瓦礫を、猶も
犯罪とは。犯罪性とは
の、わっ。残しかけた翳りを
あれら、あるいは
ぬらすのだか
ら。罪過とは
痕跡。…ら、日照の
逡巡のない、ら。日々
日々。かれら
うたれよ。雨に
事実、ひとびとは
なんだったん、ん、
あるいはわたしが殺した?あれら
わたしも。…ええ
笑っ…れら、穏やかな日々
犯罪とは。犯罪性とは
ほふられるべき、家畜?いわば
微笑は、ときに
うたれよ。雨に
麻痺?
事実、ひとびとは
無防備に
加虐のよ…自虐?ように
不遜なまでに
事実、ひとびとは
罪過とは?…な
自虐したのはあきらに
微笑を、ときに
死んだかれらの
見つめあいもした
わたしが殺したのだ、と
わたしであった。あれら
死ぬべきかれらが
が
殺されたのだ、と。わたしは
かれらがすべて、そう
すべて、もう
死に絶えたあとで
滅びたあとで
と、聞いた。わたしは
魂が、だよ?いわば
聞いた。わたしは
無駄死にした、と
猶も、明日を
罪過とは?…なん。わたしはわたしの魂の死を見た
海が、波を
と、わたしが聞いた
算段する日々に
罪過とは?…なん
しかも、猶も
昏ませるのだかしは、まるで
自虐癖?
生きがいのように
自傷?ややもすれば
断罪する。わたしを
事実、ひとびとは
その耳に
なんだったろう?
踏む…の
笑ったものだ
ひびきでさえ、その
犯罪とは。犯罪性とは
の残そうとした、ん?翳りを
戯れ言に。…そう
ええ
罪過とは
痕跡。残光の
苛酷な日々にも
日々。かれら
うたれよ。雨に
事実、ひとびとは
なんだったろう?
あるいは屠殺。死屍の日々にも
わたしも。…ええ
ささやきあっ…だ。恐怖のない日々
犯罪とは。犯罪性とは
かれらの無数でさえ、さえも
風景は、ときに
と、唐突な怒号
不遜なまでに
冴え渡るのだ…どう?
残酷なまでに
そうだったろう?あなたがたには
と、わたしは
ささやいたものだ
微笑を、ときに
死んだかれらの
と、わたしは聞いた
わたしに殺されたのだ、と
死ぬのだろうか?あした
死ぬべ、…しかないかれらが
が
殺したのだ、と。わた
と。…あなたが
すべて、もう
死に絶えたあとで
なんだったろう?
と、聞いた。わたしは
死にはしないというなぜか奇妙な
聞いた。わたしは
犯罪とは。犯罪性とは
もう、すべて
確信。…の、ような
海が、波を
罪過とは
生き返りはじめて仕舞った日々に
なに?かれらが
しかも、猶も
と、ふと。ひそめたのだからなたがたは無罪だというのか?
なぜ?ようするに屠殺の
出立を見送りながら
ら、も。…だ
かがやきを、夜の
生還。わたしの
明けの直前
雲が、月に
わたしたちの
なんだろう?
光暈をだけ
生還。生き延び
犯罪とは。犯罪性とは
ひろげたときに
あわく。…かすみかけ
なんだろう?
ここにいる
罪過とは
ええ
;穢死王修多羅
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