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イカレおもろすぎた本格頭脳バトル小説『地雷グリコ』について語ってみる

先日読んだ青崎有吾さんの『地雷グリコ』があまりにも面白かったので少し語ってみる。

平穏を望む女子高生があることをキッカケに、小説オリジナルのゲームで強敵たちと闘っていく本格頭脳バトル小説。

誰も死なず、学園の青春要素が含まれているざっくり言うと、学園デスゲームのデスなしバージョン。

お話としては、Xにポストしたようにじゃんけんとかグリコとかみんなが知ってる遊びに1個小説オリジナルのルールが追加されて、そのオリジナルのゲームで主人公の女子高生が、先輩や大人、同級生と闘って学園祭のお店を出す際の場所取りや、部活のもめ事を解決していくというお話。

このゲームの内容がイカレおもろい。

1個目のゲームがこのタイトル『地雷グリコ』

じゃんけんをして、チョキで勝つことができれば、チョコレートと6文字進める・
グーで勝つことができれば、グリコと3文字進める。
パーで勝つことができればパイナップルと6文字進める。
そして、目的地まで辿り着くことができれば勝ちという、基本的には皆さんもご存じのグリコだ。

しかし、この小説にはこのグリコに1個オリジナルルールが追加される。

地雷というワードが入っているように、お互い地雷の位置を決めることができる。階段の何段あるか決まっている中で、例えば階段の6段と9段目に地雷を置いて、地雷の場所で止まったら10段戻るといった具合だ。

他にも、坊主めくりや、だるまさんが転んだをアレンジしたゲームや、ポーカーをアレンジしたゲームなど、全5つのオリジナルゲームが出てくる。

こうやれば、誰もが知っている遊びがこんなにもおもろいルールに生まれ変わるのかと、作者の青崎有吾さんメッチャスゲー!!!ってなったのが読み終わった感想だ。

ストーリー構成・読み応え・意外性・キャラ・テンポすべてがハイレベル。

途中ジャンル変わってるじゃんという突っ込みどころもあったりするけどそれが良い。

最後のゲームはちょっと難解かもしれないけど、他はわかりやすいルールになっているので、難しいと感じても多分ついていけるはず。

ハイレベルな心理戦・頭脳戦で、闘いの解説が出るたび僕は脳汁ブシャー!!!!ですよ笑

そんな1冊でした。

一週間で3つ賞を取ってる凄い本なので、気になった方はぜひ。




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