#2 「東日本電信電話事件」札幌地裁(再掲)
2003年8月27日に配信した「会社にケンカを売った社員たち」第2号で取り上げた労働判例を紹介します。
■【東日本電信電話(以下、H社)事件・札幌地裁決定】(2003年2月4日)
▽ <主な争点>
介護家族あり社員の配置転換
1.事件の概要は?
本件は、H社に札幌から東京への配置転換を命じられたXが親の介護等を理由に配転は人事権の濫用であり無効であると主張して、配置転換命令に従って勤務する義務のないことを仮に定めるとの仮処分命令を求めたもの。
2.前提事実および事件の経過は?
<本件配転命令等について>
▼ 平成13年4月、H社は固定電話の保全・管理・営業等の業務を新設する子会社に委託し、従業員の意向を聴いた上で当該子会社において新たに雇用する形態をとることなどを内容とする計画を策定した。
▼ これに基づき、H社は14年3月31日時点の年齢が50歳以上の従業員等に対し、同年5月以降の雇用形態・処遇体系につき三つの形態から一つを選択し、同社宛に回答を提出するよう命じた。
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