検査で分からない胸の下の痛みは【肋間神経痛】
こんにちは。「ファン鍼灸院」でのビックリ、嬉しい、楽しい、幸せな治療例をお届けしている、【ばぁばは鍼灸師】のファンです。
今回は、半年続いた胸の下の痛みが1回の鍼灸治療で改善した症例をお届けします。
【美也子さん 65歳 会社員】
1．胸の下の痛みが続いて病院に行ったけれど
ばぁば：お久しぶりですねぇ。
今日はどうされましたか？
美也子さん：この半年間、この左の胸の下が痛くって、あっちこ
ちの病院に行ったんですが、どこも悪くないといわれて。
体調はいいんですけど、場所が場所だけに、膵臓が悪いんじゃないかと気になって、気になって。
でも、病院では検査の結果、何の問題もないですって言われて。
そしたら、フッとこちらを思い出してお電話してみたんです。
以前、大きな円形脱毛が出来て、こちらでお世話になったことがあったでしょ。
1年間皮膚科に通っても全然良くならなかったのに、こちらではすぐに、うぶ毛がブワァーと出てきてビックリしたんですよ。
2．胸の下の痛みは肋間神経痛だった
ばぁば：そうでしたよね。
覚えていてくれはって嬉しいです。
その左の胸の下の痛みですが、脇腹は痛くないですか？
ちょっと触らして下さいね。
どうですか？
美也子さん：痛いです。痛いですねえ。
ばぁば：肋間神経痛と違いますか？
＊【肋間神経痛】
肋骨の間に通っている肋間神経が何らかの影響によって刺激され、痛みが出る症状です。
痛いとおっしゃる胸の下の肋骨に沿って、ずっと触っていきますよ。どうですか？
美也子さん：痛いです。ずっと痛いです。
ばぁば：9番目と10番目の肋骨の下に沿ってずっと痛みがありますよ。
肋間神経痛なら背中にも同じ肋間に痛みが出ているはずですよ。
触診してみましようね。
うつ伏せになってもらい、背骨と背骨の間を押さえてみしました。
やはり、9番目と10番目の椎間に痛みがあります。
10番目と11番目の椎間にも痛みがあります。
そして、その同じ高さの左側の肋間に沿って痛みがあります。
3．肋間神経痛の鍼灸治療
ばぁば：肋間神経痛だと思いますよ。治療していきますね。
半年間痛みが続いてるとのこと 。
まず、全身の気、血、水の巡りを良くし、自然治癒力や自己回復力、免疫力を高めるようにしました。
胸の下の痛みを確認した後、うつ伏せで背中から治療していきました。
ばぁば：痛みが半年間続いてるので、こんな時は痛みのある椎間に熱いお灸をしたら、早く良くなりますよ。
我慢してくださいね。
と痛い椎間に【透熱灸】を3つずつしました。
＊【透熱灸】
皮膚上にもぐさを立てて火をつけ、お灸の熱を体の深部に浸透させて症状を改善させるお灸です。
その後、痛みのある左側の椎間に沿って横刺で鍼をしていきました。
仰向けになってもらい、胸の下から脇腹にかけての痛みを再確認してみました。
痛みが大分軽減しているところと、残っているところがありました。
まだ、痛みのあるところに【知熱灸】をしていきました。
＊【知熱灸】
皮膚上にもぐさを置き火をつけ、熱さを感じたら取り除いて症状を改善させる優しいお灸です。
ばぁば：終わりましたよ。
これで様子をみて、又お電話下さいな。
3．肋間神経痛の治療後の経過
美也子さんが、この2週間後に来院された。
美也子さん：胸の下はあれからビックリするぐらい全然痛くないんです。
今日は、圧迫骨折した母の介護で、左側のお尻から脚にかけて痛くなって来ました。
坐骨神経痛とまではいかないんだけど、詰まってる感じです。
ばぁば：えぇ～！半年間痛かったのに、１回で痛みが取れちゃったんですか？
体調はいいとは仰ってたけど、凄い回復力ですねえ。
念の為、肋間神経痛の痛かったところが残っていないか探して、ダメ押ししときましょう。
【肋間神経痛】は、病院に行ってもなかなか診断されないようです。
今までに、何人も胸周りの痛みを訴えて来院されてます。
どの人も、病院巡りをしたけど、検査結果に異常なしと言われ、それでも自分は痛いんだ、と来院されてます。
【肋間神経痛】は、痛みがどの肋間にあるかさえ見つけられれば、鍼灸治療で改善することができます。
ただ、治療の回数はそれぞれの体の状態により違います。
肋骨に沿って痛みがあるけど、検査結果に異常なしの方は、是非お近くの鍼灸院を覗いて見て下さいな。
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