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レデラジ#9|子どもの発達特性に対してのayaさんの向き合い方
ひとりひとりが過ごしやすい社会をともにつくるをミッションに活動するLedesone(レデソン)のショートラジオ番組「レデラジ」
第9回目のゲストは前回にひき続き、知的障害を併発する発達障害のある2児の母であり、Ledesoneでグラフィックレコーダーとして活動するayaさん。
今回はayaさんに子どもの発達特性や子どもの発達特性に対しての向き合い方についてお聞きしました。
レデラジはnoteではテキストとしてSpotifyでは、音声で楽しむことができます。
Ten
「ひとりひとりが過ごしやすい社会をともにつくる」をミッションに活動するLedesoneがお届けする「レデラジ」。
モデレーターのTenです。
レデラジでは毎回様々なゲストと一緒に、Ledesoneが取り組むインクルーシブデザインに関することや、見えづらい違いの特性を持っている方と一緒にお話をしていきます。
今回も前回に引き続き、Ledesoneでグラフィックレコーダーとして活動するayaさんにお越しいただいています。
よろしくお願いします。
前回は、ayaさんのお子さんがどんな特性を持っているか、また学校での困りごとについてお話しいただきました。
今回は、その特性から来る困りごとについて、さらに詳しくお聞きできればと思います。
次男の特性と困りごと
前回、学校の中で環境の変化による困りごとや、人が変わることによって不登校になったりするケースについて教えていただきました。
それ以外にも、他にあった困りごとや、それに対してayaさんがどのように取り組んできたのか教えていただけますか?
aya
そうですね。
前回は長男の話をしましたが、次男も特性を持っています。
次男の場合はADHD気質で、多動の面が強く出ます。
困りごととしては、体が動いているから元気だと見られることですね。
例えば、楽しくて興奮してしまった時のクールダウンが苦手で、次男はそのまま体を動かし続けてしまいます。
すると、体も頭も疲れてしまいますが、切り替えられない状態になります。そのため、飛び跳ねたりしている間に疲れてしまい、次の勉強時間には集中できなくなることがあります。
周りの人からは「さっきまで元気に動いてたから、頑張れるでしょ」と見られがちですが、本人は「疲れた」「頭が痛い」と言って動けなくなってしまうことが多いです。このように、目に見えない困りごとは言葉で伝わりにくいです。
感情表現の難しさ
Ten
自分の感情をうまく表現できないということですか?
aya
そうですね。長男も次男も、コミュニケーションが苦手で、精神的な部分を言葉にするのが難しいと感じています。
次男の場合、全てが「頭が痛い」という言葉に集約されてしまいます。
飛び跳ねて楽しそうに見えても、本人は頭痛があると言うことがよくあります。
これは、多動による脳の疲れや感情の切り替えができないことから来ています。
目に見えない困りごとを周囲に伝えるために、私はグラフィックレコーディングを活用しています。これは単なるツールで、重要なのは困りごとを見える化することです。
![二つの可視化シートのスライド。それぞれ発達障害スペクトラムの特性や感情を視覚的に表現しています。
左側の画像
タイトル: 特性丸わかりシート
特徴:
・人懐っこい、お世話好き、フレンドリー、超頑固、お調子者、心が優しい
・自閉症スペクトラムの特性:
・情報整理が困難、距離感がわからない
・感覚過敏(音、光、触感など)
・イヤーマフの使用中
右側の画像
タイトル: きもち丸わかりシート
・学校に行けない理由:
・パニックになる、言葉で伝えるのが難しい、体調不安定
お友達に向けて伝えたい思い:
・みんなと遊びたい、友達になりたい、コミュニケーションに挑戦中](https://assets.st-note.com/img/1722571582306-IyFfqAEDzs.png?width=1200)
これにより、他者との共通認識が生まれます。
自己認識と共通認識の確認
Ten
お子さん自身も、自分の状態を見て何か感じることはありますか?
aya
はい。私は長男も次男も学校に「気持ちまわりシート」を提出していますが、それを本人たちと確認します。
こういう風に見えているけど合ってるかどうか、書き方を変えるべきかなどを一緒に考えます。
Ten
僕も小学校3年生の時にLDを持っていると知り、それから自分の困りごとを言語化する練習をしました。
ayaさんはそれをイラストで表現して確認しているのですね。
aya
そうです。言葉だけでは限界があると感じています。
例えば「おにぎり」という言葉から浮かぶイメージは人それぞれです。
それと同じように、「頭の中が多動」と言っても、具体的にどのような状態かは伝わりません。
そのため、見える化が重要だと感じています。
Ten
ありがとうございました。
今回は次男の困りごとについてお話いただきました。次回は、ayaさんが行っているグラフィックレコーディングの部分について、さらにお話を伺えればと思います。ありがとうございました。
aya
ありがとうございました。
使用音源について
フリーBGM・音楽素材MusMus
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