土着怪談 第二十二話「夢かうつつか」(中)
はじめに
筆者が経験した、夢の不思議な話。
今から一週間前、夢を見ていた。
夢の中では、夜中2時を回るころ、ふいにインターホンが鳴り、目を覚ます。(夢の中で)
インターホンを覗いてみるものの、画面越しの玄関には誰も映っていなかった。
再び夢の中で眠り始めると、視点が切り替わり、エントランスを出た目の前にある駐車場に浮いていた。
3mぐらいの上空にフワフワと浮かんでいた私は、雨が降りしきる駐車場で時代にそぐわぬ不気味な赤い唐笠をさした謎の人影を目撃する。
ただ夢の中の出来事で