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20枚の写真とともに振り返る、爽秋(?)の京都・貴船神社、川床。

9月中旬の季語を調べてみると、【爽秋】もしくは【涼風】という言葉が出てきた。

どちらも「爽やか」「涼しい」といった文字が並ぶが、こちら京都は連日の気温が32、3度超えは当たり前と、8月を彷彿とさせるような猛暑日が続いている。

そういう訳で、涼を求めて京都市内から40分ほど車を走らせ、京都の避暑地と言える貴船へと向かった。

が、まさか…と思ったが、着いてみると川のほとりこそ冷気を感じられたものの、貴船も予想に反して暑かった…(!)

温暖化の影響による異常気象をひしひしと感じずにはいられず少々複雑な気持ちに。

本記事では、当時の空気感を20数枚の写真とともに振り返ってみたいと思う。

貴船神社 中宮

貴船神社 奥宮(おくのみや)

貴船神社から、綺麗に舗装された道を山手へ向かって15分ほど歩くと「奥宮」の看板が。
緑が生い茂る中に、朱色はやはり映えて美しい。
訪れた時間帯は、17時過ぎ(9月中旬ごろ)
こまちゃん

相生の杉(御神木)

車道のすぐそばに突如あらわれるとても立派な大木…と思ったら、御神木でした。
しっかりと根を張る、御神木からは神聖なエネルギーを感じずにはいられませんでした。
ピンピンころりで死にたい。

中宮 結社(ゆいのやしろ)

結社(ゆいのやしろ)は、本宮と奥宮の中間にあることから「中宮」とも呼ばれているそう。
奥宮を後にして来た道を下っている頃にはすっかり日が暮れてしまっていて、
中宮まで戻ってくると、ライトアップされていました。
本殿
京都最強の縁結びのパワースポットとして女子に大人気なんだそう…♡

貴船神社 本宮 ライトアップ

日中は、緑と赤のコントラストが有名なこの場所も、
夜になればとても幻想的な顔を見せる。

貴船 喜らくにて夕食

夕食は、パートナーが予約しておいてくれた貴船神社・本宮の真ん前(本当に目の前…!)にある老舗料亭「喜らく」の川床へ。

八寸の盛り合わせ。
左から、穴子すし、しらすおろし、湯葉、胡麻豆腐、きぬかつぎ(小芋)、黒枝豆稚鮎の甘露煮(右手前)
大好物の黒枝豆を口に入れようとした瞬間、勢いよく最初の一粒が川に落下した。落ち着け。
焼きたての(好物ばかりが続いて嬉しい〜〜)
蓼酢(たでず)をたっぷりとつけて頭からいただく鮎はほっぺが落ちる。
メインは、すき焼き。

まずお肉を数枚焼いていただいて、たっぷりと卵を絡ませていただいた。

普段大体どこでも自分が焼き係なので、全て仲居さんに任せることに何だか恐縮しながらも、せっせと食べ進めていく。

その間も、絶え間なく汗が全身をつたう。

夏に屋外でダラダラと汗をかきながら頬張る、すき焼き。

なんて贅沢で背徳感のある体験なんだろう…。

「大人ってずるい。」

子どもの頃のわたしがタイムスリップして傍にいようものなら、口を咎かせてふてぶてしくきっとこう言ったに違いない。

「ずるくて楽しいよ。早く自由な大人になりな。」

子どもの頃、早く自由な大人になりたくて仕方がなかった。

今少しずつ昔思い描いた自由な大人になれているとしたら、当時の私は救われる。

玉ねぎ、焼き麩、糸こんにゃく、ねぎ、春菊、焼き豆腐、椎茸、しめじ…と超・具沢山

数枚のお肉を食べた後を見計らって、仲居さんが残りの全ての具材をお鍋に綺麗に敷き詰めてくれた(お肉も全部

大変ありがたく思いながらも、それぞれの食材の日の通り加減がまちまちなので、お肉は最後に自分たちの好きなタイミングで投入するのが良さそうだね、という結論で我々は一致した。

デザートに梨のジュレとブドウ

全て食べ切ったのを合図に、デザートのフルーツを持ってきてくださった。

我々のタイミングを見計らって「よかったら、川に足をつけてみてくださいね。」と言われて、恐る恐るつけてみた。

想像以上に水温は冷たく、最初こそビビってつけた足をひっこめてしまったが、段々慣れてきてすき焼きを食べて火照った全身を足元からクールダウンするのに一役買ってくれた。

子どもの夏休みに川で遊んだ思い出が蘇るように、童心にかえって水しぶきを感じた。

我々が最後のお客さんだった。

まだ夏の余韻がしっかりと残る爽秋の貴船にて、川床を堪能することができた。

編集後記・おまけ

筆者は、貴船で川床料理をいただくのは今回が初めてだった。

実は10年近く前にお誘いいただいた際は、大雨で外で食事をすることが叶わず、やむなく屋内の座敷にご案内いただいたというかなしい思い出が…。

それから、貴船自体は訪れることはあっても川床は未体験のままだった。

ということもあって、以前から、「夏の間に、川床に行きたいね。」に話していたこともあり、訪れるのをとても楽しみにしていた川床。

しかし…直前に予約をしようと動いてくれた時には、どのお店も休日は壊滅的にいっぱいだったとのこと。

率先して動いてくれたパートナーに感謝しつつも、もう今年は無理だろうなと半ば諦めていた。

ならば「せっかくだけど、来年にしない?」と前向きに提案すると、もうちょっと探してみる、と言って根気よく探してくれて、奇跡的にこの日の予約ができたという経緯がある。

本当にありがたいことで、このnoteを書いている今でもパートナーへの感謝が募る。

幸い夕立ちに降られることもなく、終始晴れ間の下、念願の川床で過ごすことができた(めでたし)

この日、貴船神社で引いたおみくじは「末吉」だった。
精進しますかな。

今回の旅に関連する書籍

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かほ|人生を変えるソロ旅プロデューサー
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