日常が摩耗してる〔詩〕
街を見ることが少なくなって
それじゃ寂しいから買った
スケッチブック
こんなに立派な眼があって
眼鏡までかけているくせに
小ぢんまりした範囲のおなじ色を見る
自然が一生懸命ページをめくり
ボクらをあやしてくれるから
甘えん坊が天井だけみてる
ベビーカーを乗りこなし
スケッチを集めに行ってくる
紙芝居が始まって映画になる
落書きがいつの間にか絵本になる
なんにもなくて写真一枚とれなくても
疲れて眠るなら夢が見られる
息をすると苦しく無い
いつもの場所では
そんなことすら考えない
でも つぎの街では当たり前らしい
息をすると苦しくないって
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