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復職することになったよ

正式に、春ごろから復職することが決まりました。
まずは週1回、午前中のみの外来派遣。
自分の専門領域の診療業務なので、気持ちはかなり楽です。
年度が改まってからは他のところにも追加でお手伝いに行くことになるかもしれないけれど、まぁたぶん、仕事は大きな負担にはならないかな。
わたしが精神を削られたのは、研究室とのミスマッチだったので。

それまでの期間は、忘れていることを確認するために教科書を読み返したり、
2021年に新しく出たガイドラインを確認したり、
2021年に新しく承認された薬について整理したり、と、
現場勘を取り戻すための勉強をちょこちょこ再開しながら過ごそうと思います。
たぶん勉強する体力はかなり落ちてると思うので、まぁのんびりペースでいこう。
勉強会や学会への参加も、ぼちぼち増やしていかないとなぁ。

こうやって改めて書き出してみると、医者の仕事というのはつくづく、業務外の勉強によって支えられているなぁと実感します。
症例についての日々の論文調べ、情報収集のための勉強会や専門書・学会誌の確認、学会発表や専門医取得のための試験勉強、などなど。
真面目にやると意外と忙しいけれど、それが日々の診療の質の向上に繋がる。
自信を持って仕事をしていくためには、欠かせない時間です。

いま振り返ると、学会発表の準備と試験勉強と日々の残業が重なりまくっていた時期とか、何をどうやって時間を捻出していたのか謎だったりします(そしてそういう時期が割としばしばある)。
でもその最中にいるときは、そんなに悲壮感もなく頑張れちゃったりするんですよね。ランナーズハイというか。
関係ないけど、研修医の頃とか、夜中の2時に緊急オペが終わって、そのままのテンションで執刀医の先生たちと飲みにいくとか謎なことしてたこともあったなぁ。
どうせ家に帰ってもすぐには寝付けないからと、クールダウンも兼ねて、飲みながらオペの感想戦をやってました。翌日も仕事だったので、飲み終わった後は病院に戻って、寝坊しないように医局のソファで寝てた記憶。真面目なのか不真面目なのかわからない。

年齢を重ねて、昔より徹夜がしんどくなったなぁ、と思うこともあるけれど、たぶんいま同じ環境に放り込まれたら、それなりに充実感を持って日々を過ごしちゃうんだろうなぁ、なんてことも思います。
そう考えると医者って、中々Mっ気に溢れた社畜感のある人種かもしれない。


でもまぁしばらくは、そうした環境とは距離を置いて過ごそうと思います。
いまのわたしの中には、そうやって医者として日々を忙殺されて一生を終えることに対する疑問符が、大きく腰を据えているから。
その疑問符と向き合ってみた結果、どういった道を選ぶことになるかは、ゆっくり見極めていけばいいと思っています。
研究をどうするかも、もう少し状況が落ち着いてから考えるつもり。

そうやってゆとりを持って考えられるくらいに、貯金してくれていた過去の自分に感謝しつつ(ワタシ、働き始めた当初から、「体調を崩して働けなくなる日がいつか絶対に来るだろうな」と思ってめっちゃ貯金してました。そして満を持して体調を崩すという……)。
いまの自分にできる範囲で、公衆衛生に寄与しつつ。

そろそろゆっくりと、歩き出して行こうと思います。

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