村上三十四

妻と二人暮らし。 たまに母の犬を預かります。 美味しいものを食べたり、散歩で小道を探索するのが好きです。

村上三十四

妻と二人暮らし。 たまに母の犬を預かります。 美味しいものを食べたり、散歩で小道を探索するのが好きです。

最近の記事

石和温泉にて

このところやたらと忙しかったので、たまには温泉でもと思い立ち、週末、石和温泉に出掛けた。 新宿から特急「かいじ」で山梨方面へ向かう。 出掛けるまではいつも通りバタバタだが、一旦電車に乗り込むと、車内はきわめて快適で、シートもゆったり、優雅な気分であっという間に石和温泉駅に着いた。 在来線の古いボックス席も、それはそれで風情があるのだが、今の特急車両は何しろ速くて快適で、ほぼストレスがない。 さて、旅の目的の一つは、「甲州ほうとう小作」で「かぼちゃほうとう」を食べることだ。

    • 常に文句を言っている人

      私は学術団体など非営利団体の事務を代行する法人の役員を務めている。 大抵の仕事と同じく顧客もさまざまなタイプの人がいるし、依頼内容も色々だから、どうしても多少のトラブルは起こる。 多くはミスコミュニケーションに起因するが、先方との相性もあり、そのことで精神的なストレスを感じる社員は多い。 ニンゲンは感情の生き物なので、ある意味当たり前のことだ。 その上忙しくて業務が回らないといった状況が重なるとストレスはさらに増大する。 で、そういうときの反応として、ほとんどの人は自分が至

      • 割と大事なこと

        これまでなんとなく生きてきた。 誰もが持つ「なぜ生きるのか」という根源的な疑問については、ぼくも何度か真剣に考えてみたが、いくら考えてもしっくりする答は見つからないので、面倒なのでもう考えないことにする、という結論に毎回至った。 それでもそれなりに今幸せな気はするし、自分が想像していた未来とは違うけれども、それはそれで悪くないと思っている(といった感触を持つ人は結構多い気がする。) 仕事については、いつもなにか気怠いし、よほど興味をそそられるか追い詰められないとやる気が出な

        • 房総にて

          週末を利用して房総に行ってきた。 台風が心配だったが特にトラブルもなく、南房総市を拠点として2日間クルマでのんびり走り回った。 車窓から見える風景はほぼ全面グリーン色で、車中森林浴とでも言おうか、全身に生命力を浴びている気がしてリフレッシュできた。 走っていて気になったのは、過疎のためか多くの集落でポツポツと空き家や閉じた商店が目立つことだ。 昔のいわゆる「よろず屋」のような店が廃屋のようになっているのを見ると、何か寂しい気がしなくもない。 現代のよろず屋ともいえるコンビニ

          成田山にて

          ふと成田山新勝寺にお詣りに行こうと思い立った。 テレビでよく見る有名なお寺だし、まだ一度も行ったことがないし、それに何といっても参道の鰻屋で鰻を食べてみたかった。 京成線で揺られること1時間、京成成田駅に降り立った。 ここ最近は連日だが、今日もじりじりと太陽が照りつけ、参道まで歩いただけで蒸し風呂のような暑さにどっと汗が噴き出る 歩くこと10数分、総門近くの有名な鰻屋に入ろうとしたが、1時間半待ちとのことだったので、番号札をもらって、まずはお寺に参拝することにした。 さすが

          自分で選ぶということ

          ある日、勤めていた会社が倒産した。 間をおかず破産管財人の女性弁護士とそのチームがオフィスに乗り込んできて、役員たちに代わって会社の指揮を取り始めた。 ぼくはその半年前に管理職になっていたので、会社が破産することは知らされていたのだけど、その後どういうことが起こるのかは、さっぱり分かっていなかった。 破産管財人は全社員を集めて説明会を開き、今後のスケジュールの概略と、事業を継承する会社を探していることなどの現況、そして今後ぼくたちに残された選択肢について説明した。 色々と法

          自分で選ぶということ

          犬とぼくとのこと

          小さい頃は犬が怖かった。 犬がいる家の前の道は通れないので、行き先のルートに入っているときは、わざわざ迂回していた。 ぼくは団地に住んでいて、小学校までの道は団地を貫く広い一本道だったので、普段の通学には心配はなかった。 問題は、一戸建てが立ち並ぶ団地とは別のエリアで、ここには犬を飼っている家が何軒かあった。 数十年前、ぼくが小学生のころは、犬は基本的に庭の犬小屋にいるもので、今のようなトイプードルとかヨークシャーテリアのような室内犬は存在しなかった(と思う。どこかにはいたの

          犬とぼくとのこと