見出し画像

【感想】『こうやって、考える』

いきなり「文章は短い方が良い」と始まる。
思わずウッと喉が締まる。

最近noteを書き始めて再認識したのだが、どうにも文章が冗長になってしまうのだ。
油断するとすぐに3000字を超えるし、気がついたら4000字も超える。
あとから無くても良い語を削って減らすが、そのために推敲が終わらない。

本書は『思考の整理学』で有名な外山滋比古の数々の著作からPHPの編集者が「発想力を鍛えるヒント」を抜き出した本である。

つまり短文の寄せ集めである。

短文を賞賛する言葉から始まるのはそういうことだ。

当然、起承転結も無ければPREP法も無い。

全体を通して読むというより、たくさんの名言の中から今の自分が欲している言葉を見つけるための本なのだと思う。

勉強や仕事や創作活動など、考えている内に煮詰まった時には読むと何かのヒントを得られるかもしれない。

それぞれの文がどこからの引用かも明示されているので、自分に響いた言葉に印を付けておいて、最後にどの本からの引用が多いのか確認してみるのも良いかもしれない。
その本はきっと今の自分が欲してる本なのだと思う。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?