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仲宮サナ
2024年10月18日 23:40
日曜日、朝早く目が覚めていつものようにコーヒーを飲みながら、落ち着かない数時間を過ごしていた。こんな時は、妙に時間がゆっくりと進む。 待ち合わせ場所に、だいぶ早く到着してしまい、近くのコンビニでタバコを吸っていると、雨宮が歩いている。 水色シャツをゆるく着こなして、黒のパンツとスニーカーというラフな格好。 初めて見る私服姿を目で追ってしまう。 急いで車に乗り込んで、雨宮とピッタリ
2024年10月12日 01:18
俺との接点は、同じ空間に居ることだけ。方針は、課長へ伝え、直接指導も課長の役目だ。 俺にとっても雨宮は、大勢いる部下の1人に過ぎないし、雨宮にとっても俺は話しかけずらい相手でしかないだろう。
2024年10月9日 01:10
ただ愛しただけ。 彼女に俺の気持ちを伝えた訳でもない。 彼女の好きなものも知らない。 それでも、俺は15年の結婚生活を手放した。 そこそこ大きい商社の営業部長。大学を卒業してかれこれ勤続30年以上だろうか。 男が離婚しても誰も気が付かないもんだな。 手続き上、人事の一部の人だけにしかわからない。 周りに隠しているつもりも全くない。 紙切れ一枚でいつもの日常に変わりはなか