仲宮サナ

短編小説とイラストを中心に、スキマ時間に読めるくらいを意識して書いてます。 食事の後…

仲宮サナ

短編小説とイラストを中心に、スキマ時間に読めるくらいを意識して書いてます。 食事の後の、ひとかけらのチョコレートみたいな。気付きのお役に立てたら幸いです。

マガジン

  • 【連載恋愛小説】これを愛というのか、忘れたいと思うのか

    間も無く50歳になる、桜井貴哉。1人の女性の出会いから、心を無くしていた自分に気がつき、心を取り戻していく。愛するほど、憎悪も味わうことを初めて知る。切なく優しい愛のカタチ。

  • 紡ぐ縁

    #信じることに疲れた #使命がみつからない #生きる意味がわからない #ツインレイ #自分を好きになれない #不倫 #何もやる気が起きない  40代、50代の生き辛さに語りかけられるような、「わかるわかる」と共感してくれたら嬉しいです。 ショートやショートショートストーリーとなります。 1カ月に3回程度の更新です。

  • サナのちっちゃな個展

    不定期の更新です 水彩色鉛筆や色鉛筆中心になります ぜひお気軽に足を運んでくださいね😊

最近の記事

【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(6)

 怒りなのか悲しみなのか、よくわからない。 ユキの娘が来る予定も消え、部屋で酒を煽ったが、さっぱり酔えなかった。  祝日もあったから、数日頭を冷やす時間があったことが救いだ。  シンジは、ユキの心を今でも縛り付けている。安定した環境を捨てられず、子供が大切だっていうのは建前で、満たされない性欲と男として求められない寂しさを埋めたいだけにユキを利用した。    ユキもユキだ。もっと、毅然にしてればいい。不倫女という蔑まれた立場で、振られても尚、シンジを愛するのか?どれだけ自

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    • 【短編】ブラック企業は、犬の方が出世する

      ついつい相談したくなる、バリキャリ先輩。 そんな先輩のエピソード。 あなたの相談もぜひお待ちしていますね。  *……*……*……*……*    この業界で女性の営業は珍しく、営業メンバーの中でも3人しかいない。  私、バリキャリ先輩、そして普通の先輩。    その中でもバリキャリ先輩は、男顔負けの営業力をみせてくる。  自頭がいいのか、人柄がいいのか。  気が付けば、数千万円の商談を一人で決めてきたりしていた。    男性陣からは、 「女だからだろう」「顔で売ってる」

      • 【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(5)

        ユキの高校生の娘が、俺に会いたいと言ってきたらしい。ユキが俺のことを、ちゃんと話してくれてたんだなと思うと嬉しかった。  家に招待することになり、ラグが古びていたから新調したくてユキに買い物に付き合ってもらう。  一つひとつ2人で育てていかものが増えていく。  麻美との結婚生活は、何でも良かったから好きにさせていた。家まで建てたのに、内装も麻美の好きなようにして、口を出すこともなかった。  こんなに幸せな気持ちになるんだな。  「なんでも良いはなしだからね!」  

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        • 【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(4)

           それから、3ヶ月。俺たちは、一緒にいる時間が増えていった。    俺の家に来ることも少なくない。一緒にお酒を飲んだり、2人でご飯を作ったり、寄り添いながらテレビを見たり。  でも、体の関係になることは、なんとなく避けていた。  SEXまではしていないけれど、手を繋いだり抱きしめたり…。  唇から伝わる柔らかい感覚とか。それだけで、とても満たされた気持ちになる。  世間でいう“普通”の価値観が通用しない。  体に入れてしまいたいくらい、ユキと一つになりたいと思うけど、

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        【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(6)

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        • 【連載恋愛小説】これを愛というのか、忘れたいと思うのか
          6本
        • 紡ぐ縁
          6本
        • サナのちっちゃな個展
          9本

        記事

          【短編】保証人に判を押しますか?離婚届に判を押しますか?

          *……*……*……*……*  夫に、1000万円の借金があり選択を迫られている。  ・銀行の借入契約書に判を押すのか  ・離婚届に判を押すのか ========= 旦那は自衛官。 私は新卒からずっと正社員。 23歳で結婚して、子供は3人。 高校生娘、小学生息子、3歳の息子。 の5人家族で、アパート暮らし。 贅沢な暮らしはできないけど、頼りになる夫が家計を管理してくれている。 みんな、優しいパパが大好き。 素敵なパートナーと出会えて、私は本当に幸せ。 だった…

          【短編】保証人に判を押しますか?離婚届に判を押しますか?

          【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(3)

           日曜日、朝早く目が覚めていつものようにコーヒーを飲みながら、落ち着かない数時間を過ごしていた。こんな時は、妙に時間がゆっくりと進む。  待ち合わせ場所に、だいぶ早く到着してしまい、近くのコンビニでタバコを吸っていると、雨宮が歩いている。  水色シャツをゆるく着こなして、黒のパンツとスニーカーというラフな格好。  初めて見る私服姿を目で追ってしまう。  急いで車に乗り込んで、雨宮とピッタリのタイミングで待ち合わせ場所に到着した。  「お疲れ様です」  今日は、リラ

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          【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(3)

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          【タロット[4]emperor】

          【タロット[4]emperor】

          片割れ(ハスキー)〜It's my pleasure〜

          片割れ(ハスキー)〜It's my pleasure〜

          【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(2)

           俺との接点は、同じ空間に居ることだけ。方針は、課長へ伝え、直接指導も課長の役目だ。  俺にとっても雨宮は、大勢いる部下の1人に過ぎないし、雨宮にとっても俺は話しかけずらい相手でしかないだろう。

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          【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(2)

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          【タロット[3]THE EMPRESS】

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          【短編】心を無くした、おりこうさんのみーちゃん

           *……*……*……*……* 「おりこうさんで待っててね。一生懸命お仕事頑張ってくるからね。帰ってきたらいっぱい遊ぼうね」  大好きなパパ。  面白くて、優しくて、おっきなおててで頭をなでてくれるパパが大好き!  みーちゃんはおりこうさんで頑張るぞー!  遊んだおもちゃも、きちんと片付けて、ママのお手伝いもしたよ。 「みーちゃん。ママもお仕事いってくるね。そろそろ大好きなパパが帰ってくるからね。おりこうさんで待っててね」  うん!ママのご飯はいつもかわいくてうんとお

          【短編】心を無くした、おりこうさんのみーちゃん

          【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(1)

           ただ愛しただけ。  彼女に俺の気持ちを伝えた訳でもない。  彼女の好きなものも知らない。  それでも、俺は15年の結婚生活を手放した。  そこそこ大きい商社の営業部長。大学を卒業してかれこれ勤続30年以上だろうか。  男が離婚しても誰も気が付かないもんだな。  手続き上、人事の一部の人だけにしかわからない。  周りに隠しているつもりも全くない。  紙切れ一枚でいつもの日常に変わりはなかった。  結婚生活は、希薄なものだった。  転勤ばかりで、子供が小学生になって

          【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(1)

          【短編】アタマとココロはいつもケンカ中

           *……*……*……*……*  ココロ「アタマ、この前彼女に浮気されてフラれてたよね。なんでそんんなに元気なの?」 アタマ「泣いてたってしかたないじゃん。何か変わるの?これは、もっといい人がいるってことだよ」 ココロ「私、この前結婚を考えてる彼氏とケンカして…。連絡もブロックされてるみたい。ムカつくし、自分の何がいけなかったのかってずっとグルグルしてるのに」 アタマ「グルグルしてどうなるの?」 ココロ「どうにもならないから、グルグルしてるの」 アタマ「グルグルして

          【短編】アタマとココロはいつもケンカ中

          【タロット[2]The High Priestess】

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          【タロット[1]magician】

          【タロット[1]magician】

          【短編】やめれば?「信じる!」なんて

          ※A部長→自分/B→お相手様 という視点でお読みください。 *……*……*……*……* A部長「部の目標達成までもう少しだよな。この企業に今月末のアポイントとっておいてくれるかな。同行して一緒に頑張って達成しよう。時間は、14時でお願いできるか?」 B「承知しました。でも、今C課長の仕事頼まれてて…後でもいいですか?」 A部長「いいよ。じゃ、よろしくね」 ・・・ A部長「アポとれたか?あの部長は忙しいから」 B「大丈夫です。後でやっておきます」 A部長「後って

          【短編】やめれば?「信じる!」なんて