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【連載恋愛小説】これを愛というのか、忘れたいと思うのか

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間も無く50歳になる、桜井貴哉。1人の女性の出会いから、心を無くしていた自分に気がつき、心を取り戻していく。愛するほど、憎悪も味わうことを初めて知る。切なく優しい愛のカタチ。
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#離婚

【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(1)

 ただ愛しただけ。  彼女に俺の気持ちを伝えた訳でもない。  彼女の好きなものも知らない…

仲宮サナ
4か月前
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【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(2)

 俺との接点は、同じ空間に居ることだけ。方針は、課長へ伝え、直接指導も課長の役目だ。  …

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仲宮サナ
4か月前
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【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(3)

 日曜日、朝早く目が覚めていつものようにコーヒーを飲みながら、落ち着かない数時間を過ごし…

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仲宮サナ
3か月前
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【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(4)

 それから、3ヶ月。俺たちは、一緒にいる時間が増えていった。    俺の家に来ることも少な…

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仲宮サナ
3か月前

【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(5)

ユキの高校生の娘が、俺に会いたいと言ってきたらしい。ユキが俺のことを、ちゃんと話してくれ…

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仲宮サナ
3か月前
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【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(6)

 怒りなのか悲しみなのか、よくわからない。 ユキの娘が来る予定も消え、部屋で酒を煽ったが…

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仲宮サナ
3か月前
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【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(8)

 男は、強く居なければいけないという価値観の中で育てられる。弱音をはくことは、恥ずかしいことだと教えられる。  男のステータスは、地位と金。  女とやった人数を競うような奴もいる。  純粋に愛する事だけに生きるなんて、男としてどうかしてる。  不倫もいわばステータス。「ばれないようにな」なんて、飲みの席で言うだろう。  そんな時代の中で生きてきた。  でも、ユキに出逢ってからことごとくその価値観は無意味だとわかった。  俺にできることは、ユキを幸せにすること。  な

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