【恋愛小説】これを愛と言うのか、忘れたいと思うのか(8)
男は、強く居なければいけないという価値観の中で育てられる。弱音をはくことは、恥ずかしいことだと教えられる。
男のステータスは、地位と金。
女とやった人数を競うような奴もいる。
純粋に愛する事だけに生きるなんて、男としてどうかしてる。
不倫もいわばステータス。「ばれないようにな」なんて、飲みの席で言うだろう。
そんな時代の中で生きてきた。
でも、ユキに出逢ってからことごとくその価値観は無意味だとわかった。
俺にできることは、ユキを幸せにすること。
な