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FAXを使うJTCに勤めて分かった。意外に食品会社はIT化している

私は現在、「JTC (伝統的な日本企業)」で働いています。

働きはじめて分かったことですが、今でも業務フローの中でFAXがバリバリの現役です。エクセルで作成した書類をFAX送信、なんていうのが日常になっています。

かと思えば、別のところにはDX専門の部署があり、スパコンを使った計算をしたり、社内教育用の動画作成をしたり、ビックデータ活用を積極的に進めたりしています。

JTCはDXしながらFAXを使う

なぜこんなことになっているかというと、あまりに組織が巨大すぎて、私の部署とDX専門の部署が、完全に切り離されてしまっているからなんです。

「部署間に壁がある」と言うよりも、「よく様子がわからないくらい、遠すぎる」と言うのが正しい表現かなと思います。

ステークホルダーに「DX推進を!」とせっつかれる経営陣。そこで経営陣は「DX部署」にガンガン予算を投入し、実務を行う部署では全然デジタルにトランスフォーメーションできていない、と言う状況になってしまうのです。

予算を投入されたDX部署も、予算が一気に投入されるものの、予算の使い先が十分にあるわけではありません。そこで、豊富な予算を「スパコン」「ビックデータ」といった「手段」に使ってしまい、肝心の「目的」がないままプロジェクトが進んでいってしまいます。

ある意味で、JTCにもまだまだ利益を確保する余力があると言うことなんでしょう。

食品会社のIT化が(意外に)進むわけ

一方で、食品会社はどうしても「薄利多売」のビジネスになりがちです。

特に一般消費者向けの食品を製造している場合、売価を一気に上げると世間の反発を浴びかねません。

潤滑油が値上がりしてもそんなに話題にならないのに、食用油がちょっと値上がりすると、すぐニュースに取り上げられますからね…。

値上げができないとなると、真っ先に行うのが「経費削減」です。

  1. 仕事に使う紙すらもったいない

  2. FAXを削減

  3. 代わりにオンラインの仕組みを整備

みたいな感じで、意外と食品会社は、やむを得ずDXが進んでいる印象でした。

逆に言うと「ビックデータ活用」みたいな、まず時間も費用も先行投資が必要で、経費削減につながるかわからないものは、食品会社は取り組みしにくい印象ですね。

結局、いくらDXをしたところで、利益を確保できるビジネスモデルがあるかないかで、会社経営は大きく変わってしまうんですね。ああ無情。



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