カメラや顕微鏡のレンズ掃除は「キムワイプ」じゃなく「シルボン紙」!
理系のみなさんにおなじみ「キムワイプ」。
10数年来、顕微鏡を使ってきた私。レンズを拭くのには「キムワイプ」を使用していました。
どうやらカメラや顕微鏡のレンズ掃除にキムワイプを使うと、レンズを傷つけてしまう可能性があるようです、というお話です。
キムワイプがレンズ掃除に不向きなワケ
キムワイプとは、ティッシュのような毛羽立ちが少なく、繊維クズが出にくい、拭き取り用のペーパーです。個人で利用している方もいらっしゃるようですね。
しかし最近、某顕微鏡メーカーさんのお話を聞く機会がありました。そこで「レンズにキムワイプはあまりよろしくない。使うならシルボン紙です」というお話をいただきました。
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某顕微鏡メーカーの方によると
キムワイプは繊維がかたく、レンズを傷つけてしまう恐れがある
キムワイプは出にくいとはいえ、繊維クズが少し出る
という理由から、キムワイプをレンズ掃除にはオススメしていませんでした。
キムワイプの製造元である「日本製紙クレシア」さんのHPでも、
という記載があり、「表面をこすって磨く」ような用途で開発された経緯があります。「傷をつけないように、汚れを拭き取る」用途ではなさそうですね。
某顕微鏡メーカーさんが勧めるレンズの掃除方法
レンズクリーナーを使って、シルボン紙で拭くのがオススメされた方法です。
レンズクリーナーは、かつてオリンパスから販売されていた「ハイパークリーン」を勧められました。なお、現在は販売会社が変わっています。
レンズクリーナーの代わりに無水エタノールを使う方もいるようですが、某顕微鏡メーカーさん的には「表面のコーティングが剥がれてしまう恐れがあるから、あまり推奨しない」とのことでした。
大手カメラメーカー各社が推奨するレンズの掃除用具
大手カメラメーカー各社のHPで、レンズの掃除に推奨している用具は、以下のようになっています。
洗って繰り返し使える「化学繊維タイプ」の方が一見オトクなのですが、クロスにゴミが残っていてレンズに傷がついたら、どうしようもありません。
個人的には、使い捨てのシルボン紙の使用が、一番良さそうですね。
実験室でお馴染みに装置である顕微鏡やカメラ。
一度お使いのレンズのメーカーに、レンズのメンテナンス方法を再確認して、少しでも長くレンズを使えるようにしてください。