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元食品会社の従業員が「賞味期限」について語ってみる
結論としては「賞味期限を目安にお早めにお召し上がりください」ということになります。
さて、農林水産省のサイトによると、賞味期限というのは
この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと
と説明されています。賞味期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
また、賞味期限は「安全係数(0.8以上が目安)」が設定されています。これは、「おいしく食べられる期限が200日」だった場合、賞味期限は 200 x 0.8 = 160日ということになります。
だから、賞味期限の160日を過ぎたところで、ガタッと品質が落ちるわけではないんですね。
では、賞味期限はどうやって設定するかなのですが、分析機器や分析装置を用いた「理化学試験」であったり、菌汚染していないかみる「微生物試験」ももちろん行います。
が、併せて重視されるのが「官能検査」=見た目や実際に食べた時の風味、です。食べて判断、というわけですね。
醤油は塩分が高いので、賞味期限を過ぎて腐る、といったケースはあまり考えにくく、むしろ色が黒くなったり、香りが少しコゲたように変化するのが、賞味期限への影響は大きいです。
また、賞味期限を設定する上で割と重要なのが
「重量」です。ペットボトルはきっちり密封されているように見えて、実はほんの少しずつ中身が蒸発していっています。いくら品質的にOKでも、表示の重量基準を切らないように賞味期限が設定されている、というケースもあります。
ですので、仮に食料がほとんどない極限状態に置かれた時に、賞味期限を少し過ぎただけの食品が手元にあったとしたら、私は迷わず口にすると思います。
もちろん、日常的に賞味期限切れの食品を口にするのは、衛生上問題があると思いますので、「賞味期限を目安にお早めにお召し上がりください」という冒頭の言葉を重ねて、結びとしたいと思います。
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