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デンドロビウム _ 詩

ケーキの箱を開ける時のような
思わずタイトルを調べてしまうような
勿体無くてなかなか着れないような
なんならこのまま少し歩こう
遠回りして体温を下げよう
ドアを開けたらすぐに抱きしめたくなるように
交換した温度の余分が窓を曇らせるくらいに
片付けの途中失くしたものを見つけるような
雪かきのあと屋根の雪が落ちてくるような
あと少しで充電が切れてしまうような
そんなふうにでも生きていくんだ
俯いた夜に光が射して君が咲くんだ
一度も水やりを忘れないでいてくれたから
一度も疑うことなく真っ直ぐに見つめていたから

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