研究員からスタートアップのエンジニアに
今回は、LAPRASのソフトウェアエンジニアことねさんのキャリアを紹介します。学生の頃にLAPRASでインターンを経験後、社会人になってもう一度LAPRASを選んでくれたことねさんに、今までのキャリアについてインタビューしてみました。
SFCで生命科学を学び、バイオハッカソンにも参加。
慶應義塾湘南藤沢高等部に通い、大学は理工学部に行こうと思っていたのですが、友人から「情報系やりたいならSFCの方が良いよ」と聞いてSFC(湘南藤沢キャンパス)に進学しました。
慶應大学のSFCでは個性的な方にたくさん会いました。
プログラミングを教えてくれた大学の先輩に「PHPを絶対に勉強してはいけない」と熱弁されたり、毎日最低でも5つXXS脆弱性のWebサイトを見つけて報告することを日課にしている同級生もいました。
大学時代は生命情報科学のソフトウェア開発を主にやっていました。
生命情報科学のソフトウェアの流行がWebサービスだったということもありWebに詳しくなりました。10年前の当時はPerlでCGIを書いたり、フロントエンドもReactやVueなしにjQueryで0からコツコツと作っていました。
所属していた研究室は生命科学の学問をメインでやられている方がほとんどだったので、ソフトウェアが書けるだけで一歩先に進めて、国際学会にも行きました。そういった刺激が学ぶ意欲に繋がったと思います。
元々は生命科学ではなくAIに関する研究をやりたいと思ってたんですが、当時のSFCにはAIの先生がいらっしゃらなくて。生命科学のラボの先生の授業を見て感動して、ここでやってみたいことがあるかもしれないというモチベーションで生命科学の分野に飛び込みました。
大学2年の夏に、生命科学系のバイオハッカソンに参加してフロントエンドを作ったことが印象に残っています。
先生や先輩と1週間でバイオ版のSiriを作りました。
当時バックエンドは分からなかったしフロントエンドもやっと書けるくらいだったので、実際に出来上がっていくのを目の当たりにして感動しました。また、先輩たちの組んだバックエンドのコードを読んで「面白い」と感じたことが、もっと詳しくWeb関係の勉強をしようと思ったきっかけになりました。
大学院に通いながら、理研でジュニア研究員に
大学卒業後に、修士課程に進学しました。
大学の先生にお誘いいただき、学生をやりながら、理化学研究所でジュニア研究員をしていました。
理研の仕組みの良いところは、博士を取るための制度なので、博士を取るための研究がそのまま仕事になったことです。ソフトウェアの開発知識と技術力があったのでプラスでいろいろ挑戦させてもらいました。
しかし、理研で働く中で、現在の学術界におけるプロダクトに関する意識の違いにギャップを感じました。
学術的な世界で生きていくためには、論文や学会での発表という学術的な成果を出すことが要求されます。論文を発表する上では、学術的に意義があればソフトウェアのクオリティ自体はそんなに評価の対象にならないんです。私は、クオリティの高いソフトウェアを作りたかったので自分の気持ちとミスマッチがあることに気づきました。
LAPRASとの出会い
民間のIT企業に行こうと決意した時、いくつか選択肢がある中でLAPRASがありました。
実は、4年前に3ヶ月間、LAPRAS(当時はscouty)でインターンをしていました。当時、機械学習エンジニアの正社員のスカウトをもらっていたけど、理研のプログラムに参加することが決まっていたので、インターンという形になりました。
機械学習にはあまり興味がなかったので、わがままを言ってフロントエンドのリファクタリングやバックエンドに機能を追加したりするWeb系のインターンをさせてもらいました。学生にメインプロダクトのWebサービスを触らせてくれることは、なかなかないと思うのでありがたかったです。
インターンの経験からLAPRASにはずっと興味があったので、LAPRASにログインして転職意欲を「あり」に変更してみました。すると、その翌日に前社長の島田さんから、「うちにこういうポジションあるけどどう?」とTwitterにDMをいただき、選考を受けてLAPRASの正社員として3ヶ月前にジョインすることが決まりました。
4年ぶりにLAPRASに戻ってくることになったわけですが、心地良いと感じるカルチャーは変わっていないのに、会社としての成熟を感じました。
オンボーディングをしっかりとしていただいたり、サポート体制・ホラクラシーの組織運営も成熟していて、仕事がしやすくなっていました。
理研に行く話が決まっていなければ、4年前にLAPRASに就職していたと思いますが、より働きやすくなったLAPRASに今年ジョインできたので今で良かったのかもと思っています。
小さなチャレンジを積み重ねて大きなチャレンジへ
私には、これまで3つのターニングポイントがありました。
まず、やりたかったAIではなく生命科学の分野に飛び込んだこと。
次に、修士に入るタイミングでAIにチャレンジしてみたこと。
そして、国の機関である理研でジュニア研究員になり、その後、Webの民間の企業であるLAPRASにジョインしたことです。
3つのターニングポイントに共通していたことは、自分を信じてチャレンジするということだったかなと思います。
ここで一歩踏み出さなければ今のままだなと思い、思い切って踏み出そうと思えたことが、飛び出してみるきっかけになりました。
また、大きな決断をする前に小さなチャレンジを積み重ねたことが自信となり、私の背中を一押ししてくれた気がします。
これまでにLAPRAS経由でいくつか副業も経験しており、どれも軽い気持ちでは受けていないですが、副業なら本業を選ぶのとは違ってそこまでプレッシャーを受けずに応募できますよね。
そういう所で副業をやってみて、自分のレベルはこれくらいだなと実感できたのは良かったです。もし副業やインターンを経験していなかったら、今でも理研にいたと思います。
一番最初の「小さなチャレンジ」は、LAPRASでのインターンでした。
その前も大学の先生が立ち上げに関わった企業でReactの開発とかはしていたけど、完全に自分の知り合いのいない環境でWeb開発やるのはLAPRASのインターンが初めてだったんです。
LAPRASのインターンの時に「できた」というのが今の自信に繋がっています。その時の気持ちを忘れないように定期的にチャレンジするというのを続けています。
これまで理研でやってきたことが、無駄になったとは思っていなくて、むしろ、その時に培ったスキルを今の仕事に生かす努力をすることが、自身の成長につながるのかなと思っています。これまでのキャリアは総じて自分にとってプラスだったと思っています。
この記事を見てくださっているエンジニアの方には、是非、チャレンジし続けていただきたいなと思います!
今回はLAPRASで3ヶ月間のインターン後、理研のジュニア研究員として活躍された後、2022年4月からLAPRASの正社員になり、エンジニアとして活躍されていることねさんのお話を聞いてみました。
LAPRASでは現在、一緒に働くエンジニアメンバーを募集しています。興味を持っていただいた方はぜひお気軽にお声かけください!
また次回、別のLAPRASメンバーのキャリアをお届けできればと思います。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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