音楽の記録 Vol.2
共通テストも高校最後の考査も終わったのんびりとした日曜日。2月からは大学の一般入試が始まるため、学校は半日になる。高校に全日行くのは、あと1週間となった。そう思うと、毎日ベットで溜息をついた日々も、戻りたいなぁと思えてくる。まだ「本校に合格」と書かれた掲示板の写真を捨てられずに持っている。高校は、ほとんど部活だったけれど、楽しかったなと、いろんな感情が溢れる。音楽はそんな感情に寄り添ってくれる。
一回目の記録から2週間しかたっていないが、あれからたくさんの曲を聴きあさり、気づいたらYouTubeの再生リストは100曲を超えていた。今回だけで80曲ほどになってしまい、紹介もするのに、情報過多になってしまってはいけないと思い、月まとめにする予定だったが諦めた。
今回も前回に引き続き、聴いた楽曲を記録し、特にハマった曲やアーティストを8つ紹介する。
1.サラマンダー/DECO*27
ゴーストルール、ヒバナ、最近ではヴァンパイアなど、数々のヒット曲を生み出した、ボカロPといえば!とも言えるDECO*27さんの新曲だ。
曲の出だしから「サラマンダー」のタイトルを回収し、歌詞は短く音を切り、駆けるように曲が進む。後ろの音ではスペインのフラメンコを彷彿とさせるような、ギターの音と手拍子が音楽を盛り上げている。サラマンダーとは、西欧で火の精と考えられていた怪物のようで、サンショウウオのような見た目らしい。それが楽曲のイラストでも描かれている。この曲は中毒性が凄く、何度リピート再生しても飽きないだろう。
2.フォニイ/ムチャ&もるでお(cover)
2021年にネットを湧かせたフォニイ。それをもるでおさんが櫻井孝宏さん演じる夏油傑の声を、ムチャさんが中村悠一さん演じる五条悟の声を真似て歌っている。本当に、紹介してるのになんでやねんという感じなのだが、私は呪術廻戦を見ても読んでもいない。だが、お二人の声真似には他作品で出会い、クオリティの高さに驚愕した記憶がある。なので聴いてみたところ、作品を知らずとも、とんでもないクオリティとかっこよさに感動した。二次創作物であるため、苦手な方、また、8,9巻のネタバレを含むため、まだ読んでいない!という方にはオススメできないが、フォニイの楽曲のアレンジも素敵なので、呪術廻戦が好きな方には是非聴いてみて欲しい。呪術廻戦が大好きな友人は大興奮だった。また、声優さんが好きな方も、本当にそっくりなので聴いてみて欲しい。ご存知の方の方が多いかもしれないが。
3.くうになる/MIMI
前回の記録でも「もーいいかい」という曲を紹介したMIMIさんの新曲だ。サムネイルから可愛さが溢れているが、曲も可愛らしく、音楽を紡ぐ音のひとつひとつの全てが可愛い。可愛い。可愛いけれど、少し寂しさもある歌詞を可不と初音ミクがふんわりした声で歌いあげている。サビ前にフッと音が一瞬消える、1秒もない隙間があり、そこから一気に可愛い音が盛り上がりを魅せる。そして最後のサビの小節は転調し、より高く盛り上がる。初めて聴いて、次のnoteの記録にすぐ書こうと思った。そのくらい衝撃の凄い曲だ。是非聴いてみて欲しい。
4.桃源郷へ行こう/picdo
コンピュータに入り込んだような感覚のする楽曲だ。ピコピコ音や、ボーカルの足立レイの機械的で物悲しい歌声が音楽全体の空気を作っている。「桃源郷へ行こう」なんてポップに見える題名なので、明るい曲かと思って再生したので、何が起こったんや!?という具合に私の耳は聴き入ってしまう。暗い曲という訳でもないのだが、「桃源郷へ行こう その先に幸せなんてないけど」と歌詞にあるように、全体的に物悲しい。サムネイルのイラストに惹かれ、気になり、聴いてみて、素敵だったとコメントされている方が多く見受けられたように思う。ミステリアスな雰囲気の曲。バーチャルボーカルだからこそ、良さが出ている。この曲も中毒性があり、何度でも聴ける。一度聴くとしばらく戻れない気がする。この不思議な感覚を体感してみてほしい。
5.イチ
この方の楽曲に、私は「苦悩の梨」で出会った。イラストのインパクトに、少し構えて聴いたが、そんなのお構い無しに、脳に語りかけるようにflowerの声が入ってくる。宗教的言葉があり、これは調べたら面白い曲だ!と、あまりの衝撃にコメント欄で考察してる方は居ないかと散見すると、多くの資料の引用を持ってきてコメントされている方が居た。その中に、「一瞬のユダの揺籃に鳥肌が立った」というコメントが見られた。連作なの?!さらに衝撃を受け、「ユダの揺籃」も聴いてみる。どちらの曲にも意味深に文字が映る。動画説明欄にも意味深な対になる文章が綴られている。どちらの題名も、拷問器具の名前なところも気になる。この二曲も、flowerの声、非人間的な歌声だからこそ、人間と神々の違いが浮き彫りになるような感覚で、良さが引き立つ。まだこの曲を聴いていない方は、ユダの揺籃→苦悩の梨の順に聴いて欲しい。私は出来なかったから。出来ることなら、記憶を消して順番に聴きたい。
6.ディスコネクトディスコ/メドミア
踏めるだけの韻を踏みに踏みまくった曲だ。画面に現れたものを片っ端から「後で見る」に入れているので、本家より先にカバーの方を聴いてしまったのだが、そちらのかっこよさに衝撃を受け、本家も拝聴した。駆けるように颯爽と進んでいくメロディと、サビは「BANG!」と衝撃を持ってくる。語彙力が尽きてきた...もう、とにかくかっこいいのだ!
私が衝撃を受けたカバーは、いゔどっとさんのものだ。この楽曲のかっこよさを最大限に引き出し、より表情豊かに歌い上げている。どちらももう語彙では表しきれないくらいかっこいいので、耳で体感して欲しい。本当にかっこいいので!
7.そんなもんさ/メガテラ・ゼロ
昔から歌ってみたを聴いてきたメガテラ・ゼロさん。曲も作れるのかと、【オリジナル】の文字に驚いた。衝動的に再生していた。公開されて間もなくに見つけたので、それも相まって聴かなきゃという気持ちが前に出た。
最初はラップで韻を踏み、ラップとはあまり縁のなさそうな、緩やかなピアノの音が、ゆったりとした音楽を奏でている。なんだか新しい感覚がした。サビは流れるように過ぎていく。なのに一度で音が頭に刻まれる。私が今まで聴いた楽曲のジャンルのどれにも当てはまらない。新しい感覚だった。気だるい月曜日を歌った音楽。日曜日に聴いたら泣きそう。そんな気持ちにさせる音楽。でもやさしい。語るのも難しい。とにかく聴いてみて欲しい。
8.Anarchy/Official髭男dism
Pretender、I LOVE...、イエスタデイ、Cry Babyと、音楽番組の特集では見ないことはまず有り得ない髭男。そんな彼らの新曲だ。彼らのヒット曲は失恋だったり、恋模様や応援ソングなど、ネガティブな所は見せない、ポジティブで明るいイメージの浮かぶ曲が多いなぁと勝手に数曲聴いて思っていたのだが、この曲は治安の悪い歌詞が見受けられて驚いた。私は数曲しか髭男の曲は聴いていないので、いつもそうだよと思われるかもしれないが、とにかく私にとっては新しい髭男という感覚だった。まだ聴いていない方は聴いてみて欲しい。
以上。
今回はボーカロイドの曲が多かったかもしれない。共通テストや最後の考査など、少し忙しくもあったが、全体的にはゆとりがあったので沢山聴く事が出来た。数曲しか聴けない時もあるかもしれない。大学生になったら学校に加え、バイトなどもするだろうから、余裕がよりなくなるだろう。通学等の時間も使ってたくさんの音楽と出会えるようにしたい。
▼ 聴いた全楽曲
▼ これまでの楽曲の再生リスト