![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55802917/rectangle_large_type_2_b475ee6cf9d4de8231a9893923b3f20b.jpg?width=1200)
#149 元新聞記者が紙で新聞を読む理由
前回、こちらの記事で紙媒体とWebコンテンツの
メリット、デメリットをご紹介しました。
今回は、元新聞記者に聞いた話をもとに、
新聞紙の良さや紙媒体のメリットをお伝えします。
1.学生が新聞を読むメリット
あなたは新聞を読む習慣はありますか。
「新聞離れ」という言葉があるように、
新聞を読む習慣の無い人は多いかもしれません。
(私も人のことを偉そうに言えませんし…)
しかし、新聞は就活に非常に効果的なのはご存じでしょうか。
実際に多くの学生と面接する中で、多くの面接官と
話をする機会もありましたが、
「ニュースを見ていない学生が多すぎる」
という話をよく聞きました。
なんでも、
「新聞のトップに出てくるようなニュースすら知らない」
とのこと。
新聞の見出しを知っているだけでも、
他の学生と差が出そうです。
また、もう少し新聞を読むと、
こんなことにも活用できます。
(1) 面接対策
就活の面接では、「最近気になるニュース」
について質問がなされることがあります。
(私は聞きませんが、私より一回り上の男性がよく聞く印象です。)
世の中の出来事にアンテナを張っているか、
問題意識を持っているか、志望業界への関心があるか
などを見極めるための質問です。
新聞は、ニュースの背景から問題点まで
非常に詳しく解説しています。
新聞を読むことによって、自信を持って
答えることができるようになりますので、
いくつかストックを持っておくといいですね。
(2)業界・企業の最新の情報を知れる
新聞には経済面があり、業界や企業に
関するニュースが掲載されています。
特に、日本経済新聞は、経済に特化した新聞であるため、
業界や企業に関するより詳しい情報を得ることができます。
就活生の間では、「就活では日経新聞」と言われているほどです。
業界や企業の現状や今後の見通し、新規事業などについて
把握しておくことは、エントリーシートや面接の対策はもちろん、
業界研究や企業研究にも役立ちます。
社会人として知っておくべき一般常識も、新聞を読むことで
同時に身につけることができます。
このような効果がありますので、時間がとりやすい学生のうちに新聞を読む癖をつけておくといいです。
学生時代に習慣づけておくと、社会人になってからも自然と情報を
とりにいく習慣がつくので今のうちにしておくことをオススメします。
2.紙の新聞の読み方
そうは言っても、
・新聞なんて全部読んでる時間はないよ
・そんなに情報を仕入れてもすぐ忘れてしまうよ
という方もいらっしゃると思います。
せっかくですので、新聞の読み方も簡単にご紹介しますね。
この読み方は私の上司に教えてもらった読み方です。
とても博識な方から聞いた方法ですので、私も自信を持ってお伝えします。
(1) すべての面の見出しに目を通す
新聞をめくりながら、記事の見出しを
拾い読みしましょう。
新聞には、政治面や経済面、
社会面などさまざまな面があります。
まずは見出しだけ読み、その日のニュースを把握しましょう。
(2) 一面の記事はすべて読む
一面の記事はできるだけすべて読みましょう。
新聞の一面は、その日押さえるべき
重要なニュースが掲載されています。
時間がないときは、見出しとリード文を読むだけでも、
そのニュースの内容は押さえることができます。
(3)気になった記事を読む
見出しに目を通し、その日のニュースを何となく把握したら、
目を通す中で気になった記事を本文まで読みましょう。
気になる記事を読むだけでも、多くの情報を収集することができます。
就活生であれば、自分が志望する業界や企業に関する記事は意識的に読むことをおすすめします。
時間がない場合は、リード文を読むだけでも
大まかな内容は掴むことができます。
ポイント:隅から隅まで読む必要はない
新聞にはさまざまな記事が掲載されていますが、
すべての記事を読む必要はありません。
新聞の朝刊の文字数は、新書2冊分に匹敵すると言われています。
その文字数を毎日すべて読むのは、時間がいくらあっても足りません。
いかがですか。
少しは新聞を読むことに対してハードルが下がりませんか。
3.新聞を紙で読むメリットとデメリット
以前、新聞の話をした際に、元新聞記者さんから
「紙で」新聞を読むことをおすすめされたことがあります。
ここでは、紙の新聞を読むことの最大のメリットと、
「新聞離れ」が進んでいる理由でもある最大のデメリットをご紹介します。
◎メリット:圧倒的な一覧性
紙の新聞の最大のメリットは「一覧性」です。
新聞は、記事ごとで大きさが異なったり、大・中・小見出しが
あり、ニュースの重要性や内容を一目で判断することができます。
その日押さえておくべきニュースが、記事の大きさと見出しで
判断できるのは紙の新聞だからこその強みです。
また、新聞記事は、見出しとリード文を読めば、その記事の
内容を大まかにつかむことができ、効率的に情報収集ができます。
ネットニュースでは、広告費のために「クリックしてもらうこと」
を目的に付けられた見出しであるため、
見出しを読むだけでは内容を理解することはできません。
あなたは見出しを見て「気になる」と思いクリックしたのに、思ったような内容ではなかったという経験はありませんか。
新聞記事ではそのようなことはありません。
△デメリット:サイズが大きく、手軽ではない
紙の新聞の最大のデメリットは、サイズが大きく
手軽に読むことができないという点に尽きます。
新聞はサイズが大きく、広げて読む必要があります。
一方、ほとんどの人が所有しているスマホは非常に手軽で、
電車でも快適に見ることができます。
スマホが完全に普及した今、スマホで手軽に情報収集
したいというニーズが強いのです。
実際に、そのニーズに合わせてさまざまなニュースアプリが
登場したり、既存の新聞社も電子媒体を出したりしています。
スマホで手軽に情報収集ができるようになったことは、
より「新聞離れ」に拍車をかけていると言えます。
他にも、「古紙の処理が手間」なんていうデメリットもありますね。
4.オススメ:電子版の紙面ビューアー
紙で新聞を読むことをおすすめしてきましたが、
現在は新聞社が出している電子媒体では、
「電子ビューアー」で、実際の紙面をスマホやタブレットで
読むことができます。
実際の紙面と全く同じであるため、紙の新聞の最大のメリットである
「一覧性」をスマホの画面でも保つことができるのです。
私は電子で紙面ビューアーを読むことが多いです。
手軽だし一覧性もあるので、時間がない時に大きい記事のリード
だけ読む、なんてことができて便利ですよ。
とはいえ、スマホの大きさで記事を読むにはどうしても拡大縮小が
前提となりますけどね。
5.まとめ
いかがですか。
新聞は情報の宝庫です。
そして、学生時代から(特に就活で)
非常に役に立つアイテムです。
もちろん必須とまでは言いませんが、
大きな効果を発揮してくれることでしょう。
最近では、新聞社が紙面ビューアーを提供しているので、
スマホでも一覧性を保ったまま、手軽に情報収集ができます。
ぜひ、記事内で紹介した新聞の読み方と
併せて実践してみてください。
あなたは、紙媒体は今後なくなると思いますか。
私個人としては、やはり紙媒体は今後も
残っていくだろうと考えています。
デジタル活用が進んできたからこそ、紙媒体のよさ
が見えてくることもあるのではないでしょうか。
マーケティングにおいても「デジタル×アナログ」施策が
注目されています。
紙媒体とWebメディア、それぞれのメリット・デメリットを
理解したうえでコンテンツによってより適した媒体を
選択することが重要です。
また、それぞれの特性をうまく見極め、
より効果的な媒体の組み合わせが発見できるかもしれませんね。
今回は、これで終わりにします。
ではまた。
👉次に読むなら
過去のオススメ記事を紹介
・#148 紙媒体の行く末は
・#140 人は誰からでも学べる