#246 何でもやらないことが仕事
あなたにとって、「できる上司」はどんな人ですか。
✓ 仕事が早い人
✓ 仕事で人一倍成果を出せる人
✓ メンバーを気遣ってくれる人
いろんなタイプの「できる上司」がいますよね。
できる上司が職場にいると、
自分も上司みたいになりたい、
と前向きな気持ちで仕事ができます。
しかし、上司自身が何でもやりすぎてしまうのは
ちょと問題があります。
今回は、上司の仕事は何か、
考えてみました。
1.できる上司とやる上司
何でもできる上司と何でもやる上司。
同じ様に仕事ができる人だとしても、
「できる人」と「やる人」は少し違います。
何でもできる人は、
自分で全てやろうとせず、
相手に任せられそうな仕事は
他の誰かに任せます。
何でも自分がやる人は、
部下に仕事の一部分を任せたとしても、
最後は全て自分で手直しします。
もしかしたら、
何でも自分がやる上司の方が
楽に仕事をすることができるように見えるかもしれません。
でも、実際は
色んな人に仕事を任せる上司の方が、
やりがいを持って楽しく働けます。
なぜなら、
上司から仕事を任された本人は、
「仕事を任せてもらえた」と
捉えて前向きに取り組めるからです。
一方で、何でも自分でやる上司だと、
楽して働けるかもしれませんが、
「私がやることないな。…私がいる必要あるかな。」
自分はここにいる価値があるのだろうか、と
不安になることがあります。
同じ能力の部下がそれぞれの上司のもとにいたら、
同じ結果が出せるでしょうか。
恐らく、出ないでしょう。
2.何でも自分がやりすぎると…
何でも上司がやりすぎてしまうと、
「この仕事、私がするより上司がやった方が
早いんじゃないかな。」
と部下が感じる頻度が増えていきます。
例えば、資料1つ作るにしても、
上司に確認をとると真っ赤になって返されると、
ちょっと落ち込みませんか。
これが積み重なると、部下は以下のどちらかの
行動をとるようになります。
✓ 自分も頑張ろうと自分で努力する
✓ 自分が頑張る必要はないと感じる
→ 言われたことだけをやる or 会社から去る
自分で努力するようになればいいですが、
自分で努力する必要を感じなくなったり、
ここでは貢献できないと会社を去る人がいるのは
会社として問題ですよね。
そして、残念ながら、
会社から去る人は、貢献実感がほしいという人が多く、
仕事能力や意欲が高い人が多いです。
給料さえもらえたらいい人は、わざわざ会社を辞めませんからね。
会社にとって価値の低い人が残り、
高い人が去っていく状況になる可能性があります。
ですので、こうなる前に対策が必要となります。
3.部下の気持ちを変える方法
もう既に部下の気持ちが冷めているかも…。
そう感じた人は、これを意識してください。
日頃の言葉がけと信頼関係
残念ながら、相手の気持ちがすぐに変わることはありません。
ですが、少しずつよい関係を築くことはできます。
例えば、
✓ 部下が発言する機会を意図的に設ける
✓ 部下に仕事を任せてみる
こんな機会を作ってコミュニケーションをとっていくと、
部下も少しずつ「ここにいていいんだ」という
安心感が持てるようになります。
人間は、安心したい生き物です。
自分がここにいてもいい、ここにいたい。
このような気持ちにさせることで、
ストレスが軽減しますし、力も発揮しやすくなります。
4.まとめ
いかがですか。
今回は、上司が何でも仕事をやってしまうと
起こるかもしれないこと、についてお伝えしました。
仕事の効率を考えると、
できる人が何でもやったほうが楽ですよね。
でも、長期的に考えると、
次の世代の人たちを育てる役割が、
上司にはあります。
上司の役割は、他の人に仕事を任せて成果を出すこと。
少しずつでもいいんです。
部下に仕事を任せてみてください。
そして、早めにフォローしてあげてください。
ここにいてもいいんだ。
ここで頑張りたいんだ。
そう思ってもらえる職場を作りませんか。
今回はこれで終わりにします。
ではまた。
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