#290 「的外れな発言」をしないコツ
「会議で気の利いた発言をしたくても、
的外れなことしか言えない。」
「『質問をどうぞ』と言われたのに、
頭が真っ白になって場違いな質問をしてしまった。」
「的外れなことを言ってしまいそうで発言できない。」
こんな悩みをよく聞きます。
そこで今回は、
会議での発言に自信がない方のために、
的外れな発言をしないコツをご紹介します。
1.的外れな発言とは
「的外れな発言」というのは、
論点がずれている、本質的ではない発言のこと。
つまり
「このタイミングで発言する必要がないこと」
を指します。
例えば、会議で
「この商品の課題は何か」
というテーマで議論をしている中、
「私が商品開発で大切だと思のは○○です」
のように、自分の価値観を発言したとしましょう。
その発言の内容自体は変ではなくても、
「商品の課題は何か」というテーマに
繋がりづらい発言だったとしたら、
「大事な点を外している」
「ねらいがずれている」
と思われるので、
それは的外れな発言と言われることでしょう。
また、プレゼンに出席した際に
「質問はありますか」と聞かれたけど思い浮かばず、
「○○という商品はどういうものですか」
のように、調べればわかるようなことを
聞いてしまったとしたら、周りから
「この人何言っているんだろう」と思われてしまいます。
2.なぜ的外れな発言をしてしまうのか
その場では一生懸命に発言しているつもりだったのに、
後になって「あの発言、的外れだったな…」と気づくことも多いものです。
ここではその理由について、3点お伝えします。
(1) 準備不足
会議であれば、あらかじめ議題が分かっているはずです。
それにもかかわらず、
✓ 事前配布資料に目を通していない
✓ 議題の基礎的な情報を収集していない
✓ 自分なりの考えをもっていない
と、議論についていけません。
他のメンバーは準備万端で議論を進めている中、
準備不足な状態で発言しようとしたら、
的外れなことを言う可能性は高まります。
(2) 自分の意見に固執する
会議は、目的に向かって皆で意見を出し合う場です。
そんな中で自分の意見を頑固に押し通そうとすると、
発言が出席者の合意からは程遠い、
的外れなものになる可能性が高くなります。
自分が正しいと信じる気持ちは大切ですが、
目的に向かって合意することを意識する必要があります。
(3) 会議の目的を意識しない
会議の目的を意識し続けないと、
発言が的外れなものになりがちです。
例えば、思いついた案を自由に出すブレストで、
出てきた意見に反論をしていては
目的からどんどん逸れていってしまします。
さらにここで、自分の意見を守ろうとして
一つの意見で議論が始まってしまうと
「この会議はブレストだ」ということを忘れて
議論に白熱してしまうかもしれません。
自分の発言の後で
「では、話を本筋に戻しましょう」
「今回のテーマは○○ですが…」
と言われて初めて、的外れな発言をしたと気づくのは、
少し恥ずかしいですよね。
3.的外れな発言をしないための方法
的外れな発言をしないためには、先ほどお伝えした通り、
会議に出席する前にしっかり準備をしておくことは最低条件。
さらに、自分の主張を押し通そうとし過ぎないことや、
会議の目的を常に意識することは大切なことです。
今回は、それ以外の方法としてあと2点、紹介します。
(1) 他人の発言を言い換える or まとめる
「いい発言をしたい、けれどいい意見が浮かばない」
という場面、ありますよね。
そんなときは、他の参加者の意見によく耳を傾けながら、
自分なりの意見をまとめていきましょう。
たとえ、他の人と同じ意見しか持てない場合でも、
自分の言葉で表現するだけでもいいんです。
また、何人かの発言から共通点を見出してまとめてみたり、
少し難しい議論の流れをかみ砕いてみたりして、議論を整理する、というのもひとつの方法です。
自分の意見を持ちにくい状況で、わざわざ周囲をアッと言わせるようなことを言おうとすると、
かえって的外れなことを言ってしまうおそれもあります。
参加者の意見を理解しまとめる、という役割は重要ですので、よければ一度やってみてください。
(2) 本質的かつ具体的かを考える
議論において「できる人の質問」
「残念な人の質問」の差は何かというと、
✓ 「本質的」であること
✓ 「具体的」であること
これについては
こちらでお伝えをしていましたので、
よければご覧くださいね。
質問についてはもちろんですが、
会議の発言内容についても同じように
当てはめることができます。
4.まとめ
いかがですか。
今回は、的はずれな発言をしない方法について
お伝えしてきいました。
事前準備を十分に行なって、
その場の話の流れを掴むこと。
そして、自分の発言の内容が
テーマに沿っていて具体的かを考えてみること。
これを意識すれば、的外れな発言を防ぐことは可能です。
よければ試してみてくださいね。
今回はこれで終わりにします。
ではまた。
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