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努力をすることの美しさ:ありがとう×99Harmony
らむです。今日は夕方に軽く走ってきました。最近は寒さが和らいでいる気がして、走り始めから良い感じのペースで走ることができました。もっと走りたい気分でしたが、夜にも予定があったので、また別日の楽しみにしたいと思います。
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素敵な夕陽と海でした。
昨日に引き続き、今日も好きな音楽の紹介へ。99Harmonyの「ありがとう」について、自分の観点なども織り交ぜ、綴っていきます。
「ありがとう」は、アニメ「キャプテン」のエンディング曲として流れていました。「キャプテン」は半端なく熱い野球アニメです。キャプテンという名前の通り、野球部の部長=キャプテンが主役なのですが、このキャプテンが1年目、2年目と変わっていくのです。
つまり、物語が進むにつれて、主役が変わるのです。先代の想いを引き継ぎ、各世代の主役が自分らしさを出しながら、苦難を越えて、キャプテンの役目を全うしていく。まず、初代キャプテン谷口の、キャプテンにふさわしい存在になるべく、影でひたすら努力する姿に、グッと心が掴まれ、このアニメを大好きになったのを覚えています。
そもそも、なぜ自分がまだ生まれていない頃に放送されていた、こんな昔のアニメを知っているのか。
それは、母がレンタルビデオ屋さんで借りてきてくれていたからでした。まだ兄弟を含む私たちが小さい頃=小学生にまだ進学していない頃。私たちは幼稚園や保育園には通わず、いつも母の仕事に付いていってました。
母が仕事を終えるまで、仕事場の休憩室で待機をしている。それが幼稚園や保育園の代わりとなる、私たちが通っていた場所でした。
仕事場には6畳くらいの大きさの小上がりがあって、そこが休憩室となっていました。年季の入った黄色い畳に、ガタつくちゃぶ台。そして、テレビ番組は線を引いていないからか、見ることのできないブラウン管テレビ。でもそのブラウン管テレビは、ビデオテープを入れれば、ビデオは見ることができました。
母は私たちが、仕事を終えるのを大人しく待っていられるように、アニメのビデオを借りてきてくれました。きっとお金がなかったから、新作ではなく旧作で安いものが多かったのですが、それでも色々な過去の名作といえる作品を大いに楽しんでいました。
その時に「キャプテン」と出会い、エンディング曲の「ありがとう」を知ることができたのです。
この曲を聴くと、初代キャプテンの谷口が部活終わりに、野球の練習を父ちゃんと、一生懸命やっているシーンがよみがえってきます。
谷口はひたすら努力をしているのに、努力を見せない主人公でした。
そんな谷口に子どもながら、感動させられて、人知れず努力をすることの美しさと、いつかきっとその努力は何かしらの形で、自分に帰ってくるかもしれない。そんなふうに思えるようになり、少しばかりですが、努力を積み重ねて、いまの今まで、道を何とか切り拓いてこれた気がします。
そして、谷口はその努力でチームを次々と勝利へ導き、他者にも大きな影響を与える、キャプテンになりました。私もいつか自分のためにしてきた努力が、まわりまわってでも良いから、誰かにとっても良い影響を与えられるようになれたら。
今日のランニングで、この曲を聴いて、昔を思い出しながら、そんなことも思ったりして、温かな気持ちになれました。
「ありがとう」は、人知れず努力することの美しさと、いつかきっとその努力は何かしらの形で、自分に帰ってくる。そう信じた、昔の幼い私を思い出させてくれる、私にとって大切な一曲です。