詩「風花雪月」
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ほんの少し唇を噛んで
細い指先で洗い髪を梳かす
ほんのりと石鹸の匂いが香り立つ
凛とした仕草の君
曇りガラスの窓の外は冬化粧
幾重もの美しい結晶たちが燦ざめく
触れてはならぬ恋に堕ちて
淡い夢のつづきを確かめたくて
「今度はいつ会えるの?」
と、呟く君の横顔が
ふと垣間見せる寂しさに翳る
一緒に居ると何かが変わる
そぞろに想いは募ろうとも
杞憂に過ぎないと微笑んでみても
胸の奥の深いところでは
消えゆく運命を知っている
風花雪月
手に届かない愛を求め
燃え盛る炎に身を焦がす
ただ今だけは
この手を離さないで__
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引用
ヘッダー画像:大竹彩奈 ayana-otake.com
音楽:ポール・ウェラー
"You do something to me"