"My Fuckin' Love of Music" 私の好きなUKロックバンド7選
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もしも__
この世に音楽が無かったとしたら?
それはとても無味乾燥とした
砂漠のような人生を過ごすことになるだろう。
潮騒、風の音、木々の葉擦れ、小鳥のさえずり
工事の騒音、クラクション、都会の喧騒でさえ
耳を澄ませば色んな音に囲まれて
我々は知らず知らずの内に一喜一憂する。
人間は音を自律的に楽しむために
リズム(律動)
メロディー(旋律)
ハーモニー(和音)
を発明し音楽を生み出した。
その音楽には不思議な力が宿る__ 。
悩み苦しむ時を癒したり
勇気や集中力を鼓舞させ高揚感を高めたり
音楽は人の感情に寄り添って存在する。
小生の話題になるが
生涯に渡りUKロックに魅了された
一介の熱烈な音楽マニア(オタク)である。
オアシスのギャラガー兄弟風に言葉を借りれば
UKロックを"くっそ愛してる"のである。
主に90年代の英国音楽シーンを彩った
UKロックバンドを紹介したい。
The Stone Roses
"Love Spreads"(1994)
ザ・ストーン・ローゼスは
1980年代後半から1990年前後の
イギリスの都市・マンチェスターで起こった
マッドチェスター・ムーブメントの旗手である。
ダンサブルなビートとドラッグ文化を反映した
サイケデリックなサウンド・スタイルは
わずかの活躍期間であったが
乾きつつも暗くうねるような音楽性は
英国の若者たちの心を捉えて離さない。
彼らの巻き起こした最大瞬間風速は
それを体感したフォロワー達が続いて
英国音楽シーンにおける
ブリットポップの歴史へと繋がっていく。
後進に与えたインパクトはあまりにも大きい。
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The Charlatans
"Can't get out of Bed"(1995)
前述のザ・ストーン・ローゼスと双璧を成す
マッドチェスター・ムーヴメントを代表する
もうひとつのバンドがザ・シャーラタンズ
サイケなギターに絡む温かみのある
ハモンド・オルガンの音色が親しみを感じさせ
軽快なポップ・チューンをぎっしり詰め込んで
アルバムを全英1位に何度も送りこむ。
マッドチェスター・ムーヴメントで
最も成功したバンドと言ってもいいだろう。
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Blur
"Parklife"(1994)
ブリット・ポップの代表格
ブラーの魅力とは__
ビートルズ中期における
ジョン・レノンへのオマージュを散りばめて
エキセントリックで大胆なアプローチ
繊細に編み込んだサウンド・メイクの妙
頭のてっぺんから爪先まで
"英国らしさ"に満ち溢れたバンドである。
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Ocean Colour Scene
"Up on the Downside"(2001)
バーミンガム出身のオーシャン・カラー・シーン
彼らのバンドは幸運に恵まれて
ブラーやオアシスが牽引するブリット・ポップの潮流に乗じて
音楽シーンに躍進することが出来た。
さらには英国音楽界の重鎮である
ポール・ウェラーとの音楽的交流も深く
お互いの作品にゲスト出演する程に
その才能が認められている。
本曲もどことなく溌剌とした切れ味の良さが
ポール・ウェラーの楽曲に相通ずるのは
気のせいだろうか?
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The Bluetones
"Carnt be Trusted"(1995)
ザ・スミスやザ・ストーン・ローゼスに憧れて
ロンドンで結成されたバンドである。
彼らはインディーズ時代から
数多くのレコード会社からのオファーが
殺到したという。
待ち望まれたデビュー・アルバム
"Expecting to Fry"は全英1位を獲得する。
若さからの期待と蒼く翳りゆく不安
心が掻きむしられるような
ギターのコード・ストロークが印象に残る。
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The Seahorses
"Blinded by the Sun"(1997)
ザ・ストーン・ローゼスを脱退した
ギタリストのジョン・スクワイアを中心に結成
たった一枚のアルバム"Do It Yourself"
から4曲のシングル・カットをリリースし
バンドは突如解散してしまった。
ジョン・スクワイアが奏でる
歪んだギター・サウンドは本曲でも健在であり
胸を抉るようなギター・フレーズが心に沁みていくようである。
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Oasis
"Don't Look back in Anger"(1995)
オアシスはギャラガー兄弟を中心とする
前述のブラーと双璧を成す
ブリット・ポップを代表するバンドである。
ビートルズをリスペクトし
普段着のジャージ姿で大きなスタジアムを
沸かせるさまは正に労働者階級の英雄だ。
Queenの"We are the Champion"と並び
本曲はスタジアムで大合唱する
ロック・アンセムなのである。
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イギリスは
かつて7つの海を制するほどの覇権国であり
世界大戦後にその地位をアメリカに譲り
軍事と経済が凋落したが
ビートルズの出現以降__
UKロックは世界を席権することになる。
文化的側面では
イギリス人の誇りと気概は
世界一の民族である自負心に満ち溢れており
彼らの生み出す音楽は巨大にロールする雲__
Morning Gloryは次の世代へと繋がっていく。
敬愛なるUKロックに捧ぐ__
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扉絵:ジョン・スクワイア(ザ・ストーン・ローゼス)
画像:オアシスの2nd アルバム・ジャケット
(What's the Story)Morning Glory ?