記事一覧
読書感想文 2024
2024.02
『幼年期の終わり』
-Arthur Charles Clarke-昨年から始めているSFの名著に取り組む活動、『月は無慈悲な夜の女王』『タイタンの妖女』に続く第三弾となる本書。
まっすぐに面白いファーストコンタクトものという印象。
同じように異星人の登場する作品でも、自由闊達といった雰囲気の『タイタンの妖女』とは対照的。
「突如接触を図ってきた異星人の目的は何か」という謎が常
読書感想文 2023
2023.02
『日本人にとって美しさとは何か』
-高階 秀爾-ブックオフで見つけて購入したが、大当たりだった。
様々な作品を参照しながら日本人の美意識の在り方、由来を述べている。
特に文字と絵の関係性という点で西洋美術との違いを説明した話は大変興味深かった。
また、この本を読んでいる期間に広島県の神勝寺を訪れたのだが、白隠の常設展があり、この本の中にも出てきた『人麻呂像』の習作を目にすることが
読書感想文 2022
2022.02
『落語―哲学』
-中村 昇-落語の噺を哲学観点から分解する、という発想が興味深く、手に取った本だった。
2022.04
『中原中也 沈黙の音楽』
-佐々木 幹郎-私の好きな詩人中原中也についての本。中原中也の詩の解説と彼の生活史との関連がとても分かりやすくまとまっており、詩集と合わせてまた読みたいと思っている。
2022.07
『心淋し川』
-西條 奈加-時代設定が江戸という
読書感想文 2021
2021.01
『草枕』
-夏目 漱石-昔、友人におすすめされたのを思い出して、読んでみた。こちらも昨年の『雪国』と同じく冒頭のフレーズが有名な作品。
2021.02
『デザインの知恵 情報デザインから社会のかたちづくりへ』
-須永 剛司-デザインが社会にどう関わっていくのか、という部分について実際のプロジェクトをもとに語られており、非常に分かりやすい。
2021.05
『モラルの起源―実験
読書感想文 2020
2020.02
『現代落語論』
-立川 談志-私が落語にどっぷりハマるきっかけになったのが、立川談志さんの『芝浜』だった。ゆえに落語に関する本を読むなら談志さんのものから、というのは自分の中では自然なことだった。
この本はまず、落語とは、落語の面白さとは、といった解説から始まる。次に、落語家が真打(落語家の身分、低い順に前座→二枚目→真打となる)になるまでを談志さんご自身や周囲の方のエピソードを交