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ラグナズール
2020年4月1日 15:04
これは私がトルコの友人、Dikeのもとに2019年夏に滞在したときの話である。・森でナッツを拾い、叩き割る石と一緒に「食べて」と手渡したのがDike。・一緒に申し込んだ小旅行に一人だけ超大量の荷物を携えてきたのもDike。・見た目と別に、すでに私の倍の人生を歩んできたDike。ー初めて出会ったのはドイツ。同じ寮で暮らす友人だった。- ここはイスタンブール・Taksim。 約
2020年4月1日 16:00
—— 私が彼女に連絡をしたのは今から10日前。 4日間の連休を利用してistanbulに旅行する予定で、滞在中ぜひとも会いたいから時間のある日を教えてほしい、とメッセージを送った。 これで会えれば2年ぶりだ。 ドイツの大学では同じ寮で生活し、クラスメイトでもあり、一緒に学内のイベントに参加する良き友人だった。彼女とは英語とドイツ語ごちゃ混ぜで会話し、「言語はいかに正しく話せるかが
2020年4月1日 16:13
しかし事はDikeの言葉とは違う方向で進んでいた。 なんだかハラハラ、リラックスできない状況。 百も承知。予定はあくまで予定である。 写真の男性にもう一度目をやる。 ー 優しそうな印象を受けるが、到着したばかりのこの地で、現地の男性の顔が上手に見分けられるだろうか。 万が一写真と違って、眼鏡なしで登場された時には、お手上げである。 それよりも、いったい彼は何者なのか。弟なのか、
2020年4月1日 16:48
大学で1年間トルコ語の講義を受講していた。 その成果はこんなところだ。 ー Merhaba. Nasılsınız? Teşekkür ederim. iとı、çとc、şとs、 öやüなどの音くらいは分かる...。 ― 以上。 さて、OmarとはGoogle Translateで会話する。 もちろん運転中の彼には容易ではない。 窓の外の景色を眺める。 「おなかが
2020年4月1日 17:38
Dikeは自分のOfficeを見せると言い、さっそく車でそこへ向かった。 彼女のOfficeは高いピカピカで美しいビルの13階にあった。午後も仕事を続ける彼女の同僚に挨拶をした。 彼女はバルコニーまで私を案内し、「少し休憩しよう」という言葉を使って、私がさっき残したWrapを食べる時間をくれた。 ― Omarは私が遠慮して車で食べなかったのを気にして、それをDikeに伝えたよう
2020年4月1日 18:13
「今から家に向かうから、今日はゆっくりして明日に備えて。今日は飛行機で疲れただろうからリラックスして。」 車の窓から、彼女のもう一つの仕事場であるテレビスタジオを教えてもらい(なんと彼女は私が知らないうちに、テレビキャストも務めていたのだ)、車中では携帯電話で彼女のお母さんに挨拶した。 「今日はosmanのお父さんが尋ねてくるから、もっとお肉とかパンを買う必要がある。Leaは疲れてる
2020年4月1日 18:43
1時間半が経った頃、下に向かう用意をした。 キッチンの方から食器の当たる音が聞こえる。 Dikeは料理の真っ最中だった(ほとんど終えていたが)。 テーブルには4人分のナフキンと食器が用意されていた。 「二種類のスープと、これがさっき買ったチキン、これから揚げるもの。昨日買ったCowの肉..なんだっけ?― Beef、そうBeef。全部試してほしい。トルコの料理を全部味わってほしい。あ、何か知
2020年4月1日 19:33
翌朝、昨日決めた通り8時すぎにジャケットとバッグを持って下に降りた。 彼女は部屋着姿で紅茶を沸かしていた(二重になったポット。初めて見た)。 そしてオーブンにパンを入れ、お皿を用意した。 「よく眠れた?今日はたくさん歩いて足が痛くなるよ。サンダルよりもスニーカーで行くのがいい。ちょっと格好悪いけど、そっちの方が大事。」 私はいまだお腹いっぱいである。でも少しは入るだろうか(結局そ
2020年4月2日 01:48
何を見た、何をしたという観光の話は省くとする。 その代わりに、この滞在を通してした発見や、感謝の気持ちを記したい。 *** 結論から言うとOmarはこの4日間、ずっと運転手をしてくれた。 言葉数は少なくても常に優しく笑顔だった。そのオーラからして、あたたかく、穏やかで、優しさに満ち溢れている。 そして立ち振る舞いから賢さがにじみ出ていた。 2日目の夜暗く、若者で賑わう街を見せてくれ