2020年11月の記事一覧
『アンナ・カレーニナ』を読んでみた〜光文社古典新訳文庫を読もうシリーズ〜
一生をかけて光文社古典新訳文庫をじっくり読んでみる。そんなシリーズを始めてみようと思います。
毎日、本の感想を書いていると長編の小説には手が出しにくい。というわけで自由気ままに読むスタンスに変えました。
これまでの反動もあって一発目に選んだのは大長編『アンナ・カレーニナ』。本棚にひっそり眠っていて、ようやくです。
トルストイが描く同時代ロシア貴族社会の人物群像劇。タイトル同名の女性、アンナ・
全体主義的システムの周到さにいまさら驚くディストピア小説『一九八四年』(ジョージ・オーウェル)
訳者あとがき曰く、英国での「読んだふり本」第一位が本作らしい。漫画版の『村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」』を最近読んだものの、小説の方は学生時代に図書室で読んだ程度で、記憶もおぼろげ。
たしかにビッグ・ブラザーだとかキーワードさえ知っていれば「読んだふり」はできそう。ドキッとして笑ってしまいました。
さて、舞台はビッグ・ブラザー率いる党が支配する全体主義的近未来(1984年)。主人
で、なんで待ってるのかわかりまてん!『ゴドーを待ちながら』(サミュエル・ベケット)
TBSラジオ、ライムスター宇多丸さんのムービーウォッチメン「桐島、部会やめるってよ」の映画評。
たしか「シンボルとなる人物が劇中の最後まで登場しない」という共通点で本作がかるく紹介されていて、ずっと気になっていました。
不条理演劇の代名詞にして最高傑作。デュシャンの泉のようなメインに対するカウンター的存在が、いつの間にか演劇史のなかでどっしりと鎮座している、そんな印象。
本書の解説にある通り