2020年8月の記事一覧
「事実は小説より奇なり」の生みの親!『バイロン詩集』を読んで
十八世紀末から十九世紀初頭にかけてのヨーロッパは「近代」を生み出すための「陣痛」の時期、ロマン主義。
イギリスではワーズワース、バイロン、キーツたちが現れます。
ふと手にとったバイロン、読むとその「人」に俄然興味がわくのでした。
人生の境遇と作品が決まっていたかのように絡み合っている。さすが事実は小説より奇なりの生みの親です。
バイロンとはイギリス生まれ、大伯父の死でわずか10歳で「男爵」
400年読み継がれてきた言葉の宝庫『菜根譚』(洪自誠)を読んで
「誰が言うか」で言葉に箔がつくけれど、本書はどちらかというと「何を言うか」の力で中国の明代の末期から400年読み継がれてきた古典といえるのではないでしょうか。
松下幸之助、田中角栄といった各界のリーダーたちが愛読してきた理由も読むとわかってきます。
洪自誠という人は都会のエリート生活を経て、田舎で隠居しながら晩年に本書を仕上げたのではないか?
道教的・仏教的儒・仏・道の三教を兼修したとふれこ