マガジンのカバー画像

ゆるやかな古典ブーム

30
個人の判断で古典とみなした本たち
運営しているクリエイター

2019年10月の記事一覧

デカルトの『方法序説』から学べること

デカルトの『方法序説』から学べること

今週末、初参加予定の猫街倶楽部の読書会のテーマがデカルトの『方法序説』。というわけで、感じたことをここにまずメモします。台風大丈夫かなあ。

拝読できておりません(読まなきゃ!)が『デカルトの憂鬱』よろしく、「デカルトの○○」という見出しを付けて、学びや気づきを引用交えながら書いてまいります。

まずはもっとも「これは!」と感じた2つの引用です。

デカルトの開き直り(中略)われわれの意志はもとも

もっとみる
『光あるうち光の中を歩め』(トルストイ)を読んで

『光あるうち光の中を歩め』(トルストイ)を読んで

トルストイの思想を示した短編小説『光あるうち光の中を歩め』。ある人の「人生の一冊」ということを聞き、読んでみた。

トルストイと幸福トルストイ自身のキリスト教観がもろなので宗教色は強い。けれど、そこに普遍性であるとか共感できるところも、きっと人それぞれ見出せると思います。

『だが、俺は浮世の生活をつぶさに経験したけれど、何一つ発見しなかった』

豪商ユリウスの嘆きの言葉です。彼の幸福の基準は外に

もっとみる