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「何者」かになるより、「私」になる『年収10倍アップ勉強法』 @yuka_lab12
自分で設定した会社公式noteにおけるテーマウィーク「私を変えた一冊」のおかげで、やたらと昔のことを思い出しています。
おはようございます。ラブソル代表の由香です。
この世でいっとう好きな本(たぶんこれ、私は歴史小説をあげる)、でもなく、忘れられない一冊、でもなくて「私を変えた一冊」となると、私はこの本をあげざるを得ません。
頭の中を覗かれた気がして、やや恥ずかしいのはなぜでしょう…。
どんっ。
2007年に発売されたんですって。14年経っているんですね。
初めて手にした勝間本でした。
この本は勝間さんにとって初の10万部を突破した本だそうで、世に「カツマーブーム」を起こしたきっかけになったと言われています。
流石に変化のスピードが速い昨今なので、古くなっている部分もあります。しかし、今でも十分通用するところがたくさんある本です。
今、kindle unlimited対象なので、kindleのリンク貼っておきました。
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いつも何かが、不安だった
著者の、勝間和代さん。
この本に載っている、輝かしいその経歴を転載してみます。
公認会計士二次試験(合格率6%)を史上最年少の19歳で合格
以後、フルタイムの仕事をしつつ、かつ3人の子どもを育てながら、
中小企業診断士試験(合格率4%)、オンライン情報処理技術者試験(合格率4%)合格
TOEICは新卒時420点から3年間で900点へ
社会人大学院でファイナンスMBAを取得。
同じ人間ですか。
本を手にした当時、20代後半だった私の率直な感想です。
(勝間さんをインタビューしたことがあるのですが、その際に共同代表実加が撮影したもの)
あの頃、保育園に通う息子を育てながら、私は業界大手カフェチェーンの直営店で店長をしていました。
社会に出てから、すでに3社目。新卒入社した会社での経験を買われ、入社した瞬間から店長を拝命していました。
元来のポジティブ人間でしたから、どの仕事も楽しくて夢中になって働きます。そりゃ、そこそこの結果は出るんです。
でも、不安でたまらない。
子どもは可愛い。仕事は楽しい。
それなのに、です。
だからたまたま訪れた書店で、売れているから平積みになっていて、赤い表紙が異様に目立っていて、「年収10倍アップ」などというパワーワードが踊るこの本に、ついつい吸い寄せられたのだと思います。
いつまでカフェの店長を続けるんだろう? 体力的には大丈夫だろうか。(体力おばけなのに)
子どもの運動会とか友人の結婚式とか、土日に休みにくいお店に異動になったらどうしよう。(人育てておきなさい)
このまま順調に結果を出して、本社に行ったとして、そこに私のやりたいこと、ある?(これの方が問題)
もっといろんなスキル身につけないと、外の世界に出たら通用しないんじゃ…?(そうだと思う)
改めて当時の悩みを書き出してみると、多くのことは自分や周りの力を借りたらなんとかできるし、「まだ、起きていないこと」への不安に過ぎないんですよね。
後ろ二つのような不安に対しては、今ならズバッとわかります。これを解決するには「自己投資」の一択なんです。
自分が何をやりたいか、なんて、この世に何があるのかわからないと選びようがありません。食べたことのない料理は、好物にはなり得ないから。
市場から必要とされる人材になりたかったら、学び、経験するしかありません。
でも、時間がない…。
何したらいいかわからない…。
ついつい怠けてしまって、勉強なんて続かない…。
ぐちゃぐちゃ。
人間なんて、こんなものですよね。
それでいいんです、って勝間さんは言うんです。
あんなに輝かしい経歴を持っているのに、きっと年収とかえぐいのに、「私は怠け者なんです」と言い切るんです。
社会人の勉強では、根性論や努力論を信じてはいけません。私たちは、いかに勉強には怠惰であるかを自覚しながら、怠惰な私たちでも続くシステムを、貴重な給料から投資しながら、組み立てなければいけないのです。
同じ、人間なんですよね。
彼女にできて、私にできないことは、私がちゃんとやってないだけなんです。(もしくは、あまりやりたくないことはどうしたってできるようにならないだけ。)
やった方がいいけれど、面倒に感じること、どうしてもサボってしまうこと。
そういったことを続けるためにいかに仕組みを作るか、怠け者だからこそ整えておくべきことを教えてくれる本が、『年収10倍アップ勉強法』です。
すべての学びの基本になる5箇条や、収入の数%を自己に投資すること、いつでもどこでも学ぶことができる環境を作るために必要なものなど、具体的な事柄がわんさか出てきます。
そうして私は、「私」になった
本を読んだ後、劇的に何かが変わったわけではありません。
この後数年間は、店長として働きました。
でも、少しだけ、変化は起きたんです。
ちょっとずつ本を読むようになりました。
ブログを開設して、読んだ本のことや経験したことをアウトプットするようになりました。
学んだことは、今、目の前にある仕事で実際にやってみました。
勝間さん流に表現すると「一日0.2%」でいいから何かを変えていく、そうやって成長していくと、一年で二倍になるんですって。
まさにこの本を手にして、色々と私なりに改革を起こしていた頃一緒に働いていたアルバイトさんも、もう立派な社会人になっています。
最近、その中の一人である山崎くんがインタビューを受けたそうで、私のことを語ってくれたんです。
あまりにも嬉しかったので、引用しちゃいますね。
大学3年生のときに有名なカフェのチェーン店でアルバイトを始めたんです。(中略)
ところが働きはじめて3ヶ月後、新しい店長に代わって、さまざまな点で劇的な変化が起こりました。
新店長赴任から3ヶ月後、まずは管理状態のランキングは全国1位となり、店舗の売上もアップしました。さらに、多くのアルバイトスタッフが、やりがいを感じて働いているように見え、雰囲気がとてもよかったですね。
その店長が赴任してきた最初の日のことを今でも覚えています。
なにかすごいオーラ、人の魅力を感じて、すぐにその方のファンになってしまいました。一緒に働きはじめてみると、情報の透明化、想いの表し方、本部との連携や意思決定などさまざまなところにこだわりを持ち、それをすごいスピードで実現していく方で、学ぶ点が非常に多かったんです。世間知らずな学生だった僕を、人として、社会人として成長させてくれました。
なんかすごい人みたいですね…。
ありがたや…。
何者かになれる気がして、誰かが見初めてくれるような気がして、でも、そんな日は来ない気がして。
ぐちゃぐちゃ、ジタバタしていた私は、ほんのちょっとずつ自己投資をするようになりました。
結果が出ると、自信がつきます。
もっともっと結果を出したくなると、周りの人の力が欠かせないことに気がつきます。
そうして私は、今の仕事と仲間にたどり着きました。
何者かには、なっていません。
でも、毎日心から楽しいと思える仕事をして、大切な仲間とお客様に出会えています。
さて、年収は?
私の年収は、新卒に毛が生えたくらいの役員報酬です。おかげで私が支払う住民税は、めちゃめちゃに安いです。
これって、どういうことでしょうか?
最近読んだ本、坂口恭平さんの『お金の学校』から、この一節を紹介しますね。
大事なことは「 経費としてお金を使った方が納税的に得である人に合わせてはいけない」ということ
これは、のちに勝間さんから学んだことでもあるのですが、小さな会社の社長ほど裕福な人もなかなかいないんです。
Before Taxで経費を使える人になると、年収なんて簡単に体感で数倍になっりします。
これも、学び続けたから、わかったこと。
「なんだろう?」と思ったことを、そのままにしないこと。
一歩一歩は小さくていいんです。
勝間さんの口癖は、「一日0.2%の成長」です。
一日にしたら、たった0.2%の改善、成長でいい。それでも一年たったら、二倍の計算になるから。
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