オキナワンハーブ*月桃のご紹介
月桃を見たことがありますか?
月桃は、沖縄では古くから身近にあるオキナワンハーブのひとつです。
「月の桃」と書いて月桃=ゲットウと読み、沖縄の方言では「サンニン」と呼ばれている植物です。
月桃でくるんだムーチー(おもち)が大好きな私が、オキナワンハーブ「月桃」についてご紹介します。
月桃について
月桃はショウガ科の植物で、原産国は沖縄です。
和名:沖縄月桃
沖縄方言:サンニン
英名:Shell ginger or Shellplant
学名:Alpinia zerumbet
月桃の草丈は1〜2mになり、地下茎でどんどん増えていきます。
多年草で沖縄では常緑ですが、気温が低い地域では屋内に入れないと枯れちゃうかも。
実家の裏庭にも月桃を植えていますが、私の背丈を超えて見上げるほど伸びてきたので、そろそろカットして手作りの月桃茶を作ろうと思います。
食品を包む葉としての月桃
本土では、笹の葉におむすびを包む風習がありますよね。
沖縄では古くから殺菌効果のある月桃の葉を使って食品を包んでいました。
レストランなどでは彩りとして、大皿に月桃の葉を敷き、その上に料理を並べるオシャレな使い方をするところもあります。
月桃の効能について
月桃にはさまざまな成分が含まれています。
◆月桃の主な成分
・ポリフェノール
・ミネラル
・食物繊維
この中でも、ポリフェノールはワインの34倍の量が含まれているとよく聞きますが、元のソースを探せなかったので、ご存知の方、そっとお知らせいただけると嬉しいです。
月桃茶の作り方
ポリフェノールやミネラルたっぷりの、月桃を使ったオキナワンハーブティの作り方をご紹介します。
月桃の葉を収穫して表も裏もキレイに洗う
表面の水分を軽く拭き取って、1〜2cm長さにザクザク切る
天日で2〜3日干して乾燥させる
好きな容器やジップロックに入れて保存
煮出し or マグカップにお湯とともに飲む
独特の香りをほんのり感じる月桃のお茶。
私はレモングラスなどハーブや、緑茶などを加えて美味しくいただいています。
※月桃には整腸作用があるので、飲みすぎると下痢することも。
ポリフェノールをたっぷり取りたい方も、毎日少しづつお飲みくださいね。
美容にも注目されている月桃
へちま水など天然抽出の化粧水っていろいろありますね。
最近では月桃水は、アンチエイジングの効果があると、美容業界からも注目されています。
市販の月桃化粧水もありますが、アルコールが入っているものは、敏感肌の方にはピリピリ感じることも。
ご自分でも月桃水を作ることができますので、作り方をご紹介します。
◆月桃水の作り方
①月桃茶のように、月桃の葉をキレイに洗ってザクザクカットします。
②干さずに生の葉でもOKで、お湯を入れた鍋でグツグツ煮出します。
③冷ましたら月桃水の完成!
お好きな容器にうつして、パシャパシャ・シュッーと全身にたっぷりお使いいただけます。
月桃の成分を抽出する方法もありますが、ご家庭では手軽にできる煮出しをお試しくださいね。
防虫対策もできる月桃
G (ゴキブリ) が出やすい台所などに月桃の葉を置くと、Gがいなくなると言い伝えられています。
防虫対策として、タンスや食品置き場、靴箱などに葉っぱを敷いたり。
刻んでティーパックに入れたり、サシェのようにかわいい袋に入れてみたり、あちこちにちょこんと置くと安心です。
月桃で虫よけスプレー
月桃の葉はお茶にも化粧水にも使えますが、防虫効果もあるので、赤ちゃんでも安心な虫除けスプレーを作ることができます。
月桃の葉を小さくカット(枯れた葉でもOK!)
お湯で20分くらい煮出す
冷ましてスプレーボトルに入れたら完成です
◆虫除けスプレーのポイント
*お茶用よりも多めに月桃の葉を使いましょう
目安はお湯でヒタヒタになるくらいの葉を使用
*アロマオイルをプラス
レモングラスやローズゼラニウムなどを1〜2滴プラスしても。
月桃と言えばムーチー
沖縄では防虫から美容に飲食まで幅広く使われている月桃ですが、なんといっても月桃と言えば「ムーチー」
月桃の葉で包んで蒸したおもちは、私も子ども達も大好物♪
本土で生活していた時は、実家からムーチーが送られてくるととても嬉しかったのを今でも思い出します。
沖縄では毎年、旧暦の12/8にムーチーを作りますが、その由来が知りたい方は、「沖縄の民話のページ」をどうぞ。
↓沖縄民話・鬼餅(ウニムーチー)の由来↓
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は沖縄の身近にあるハーブ「月桃」についてお伝えしました。
美容にも健康維持にも虫除けにも、なんでも使える優れものの月桃。
沖縄の方はもっと月桃を活用して、旅行に訪れた方は月桃の魅力にふれていただけると幸いです。