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【専門家アドバイス】いつも年下の子と遊んでいます。指示を聞き逃す原因と対策。

【ご相談】

自閉症と診断されている3年生です。
近所の幼稚園の子など年下の子とばかり遊んでいます。
同年代の子とも遊べるようになって欲しいのですが、やはり難しいのでしょうか?


【La lucheからのアドバイス】

ご相談いただきありがとうございます。
同年代と遊ぶことに困難性を示すお子さまは少なくありません。
語彙力、理解力などへの不安を感じることが年下の子との遊びの場面では少ないので、安心安全を感じられる方を選んでおられるのだと思います。
同級生の中にいることで感じておられる不安やストレスを推測し、どんなところに困難性を示しているのかをまずはよく観察されることをおすすめいたします。
遊びの場面なので常に大人が側にいることは難しいかもしれませんが、少し橋渡しをしてあげたり、遊びのルールなどの解釈を伝えてあげることで『安心』が高まれば少しずつ同年代のこどもたちとの関わりも増やしていくことが出来ると思います。

また心の成長や遊びにも発達段階があります。
最初は1人で遊んでいるところから、徐々にそれぞれの遊びをしながらも周囲にお友達がいることを感じられるようになり、その後お友達と一緒に何かをすることが楽しい、嬉しいと思えるようになっていきます。
まずはシンプルで分かりやすい遊び、じゃれあいのような中で『誰かと一緒』を楽しむ段階です。
そしてそこからは自分たちでルールを作って遊んだり、複雑なボードゲームをしてみたり、スポーツに熱中したり、好きな話題でお喋りをすることが楽しくなったりと成長していきます。
自閉症のお子さまは心の発達もゆっくりとすすんでいかれる場合があります。
今『誰かと一緒』に遊ぶって楽しいな、嬉しいなと感じられる段階に成長されてきたのかもしれませんね。
同年代の子どもたちが持つ興味関心とのズレは生じているかもしれません。
『誰かと一緒』を楽しめる段階になられているので、興味関心の近い年下の子どもたちと一緒に遊ばせてあげることは、心の発達の面でもとても良いことですし、大切にしてあげたい時間ですね。



【ご相談】

2年生でグレーゾーンの息子です。
学校で先生の指示を聞けていないと言われました。
家ではたまに聞き逃すことはありますが特に困るほどではありません。
原因と対策を教えてください。

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