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PT×ATの思考の整理

フィットネスジムでのコンディショニング ・パーソナルトレーニング、スポーツ現場でのトレーナー活動で得られる経験から、その知識・技術をnoteに整理して行きます。日進月歩の医学の世…
【100記事以上読み放題・2回/月投稿】 評価・動作分析・徒手療法・運動療法・アスリハ・パフォーマ…
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記事一覧

アジリティ動作改善アプローチ

以降の投稿予定記事はこちらから アジリティとは 単なる素早さの指標ではなく、予測と判断を伴った競技動作につながる能力であり、あらかじめ予期して方向転換するのとは動作が異なります。 アジリティ動作の要素となる方向転換動作のスキル獲得には、姿勢や荷重位置・重心位置、力発揮の方向を観察、考慮し、身体機能改善を図る必要があります。 1.方向転換と減速動作アジリティ能力とは、刺激に反応してバランスを失わずに身体の位置を急速に正確に変化させる能力であり、その能力を構成する要素として

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knee-in改善アプローチ

以降の投稿予定記事はこちらから 1.Knee-in概論コンディショニング、トレーニング指導する上でスクワット動作の獲得は1つの目標になり、その中でKnee-inという異常動作に対して改善のアプローチを行うことが多いかと思います。 スクワット動作獲得は、構えの姿勢の安定やパワーポジション獲得といった目的があり、その姿勢、ポジションの獲得には下肢関節の安定が必須条件となります。 関節がそれぞれ構造的に安定した状態にないと、周囲筋は過剰収縮を起こし、その運動性は損なわれること

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スクワット動作改善アプローチ

以降の投稿予定記事はこちらから トレーニングの王道であるスクワットでは筋力強化、パワー向上を目的として行うことが多いと思いますが、フォームが不適切な状態で行うと、一部の負荷が強くなり障害につながったり、または思うように効果が得られなくなります。 そのためどんなトレーニングもそうですが、フォーム修正を徹底的に行い、障害発生のリスクを最小限にし、トレーニング効果を最大化させていく必要があります。 スクワット動作は動作改善の観点から考えると、3関節による力の吸収と発揮を行う動

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スイング動作と上肢運動連鎖アプローチ

以降の投稿予定記事はこちらから 運動連鎖(Kinematic Chain)とは、 身体の中心部から生み出された力がタイミングよく末端へ伝わることで、末端のエネルギーや速度を大きくすることとされています。 そのため、運動連鎖により大きな力を発揮するには、まずは中枢部分(体幹)が機能することが前提となります。 また末端に加えられた力が物体に加わり加速する時に、反作用の力を中枢部で制動する力も必要となります。 スイング動作 地面に加えた力の反作用により生じた力を使い、並進運

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オーバーヘッド動作の評価・トレーニング

以降の投稿予定記事はこちらから 1.オーバーヘッド動作と胸郭投球動作やスマッシュ動作、アタック動作能力向上において体幹回旋・側屈動作は障害予防やパフォーマンス改善のために重要な動作になり、体幹回旋動作に着目し機能改善を図るケースが多く見られます。 胸椎回旋と捻転差 オーベーヘッド動作におけるパフォーマンスを改善させるために重要となる捻転差は、投球やスイング動作において骨盤の回旋が胸郭の回旋に対して先行し、最大外旋ポジションで胸郭の回旋が骨盤の回旋に追いつき、追い越す動き

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体幹回旋動作に対するアプローチ

以降の投稿予定記事はこちらから 胸郭の役割 胸郭は体幹と上肢をつなぐ肩甲骨の土台となり、力の伝達が求められる他、呼吸運動を行う部位となるため可動性も求められます。 さらに、上半身質量中心(Th7-9)が位置することから可動性と安定性による重心の制御が求められる部位となります。 そのため、可動性・安定性を獲得するために解剖学的な特徴からそのアプローチ方法を考えていきます。 1.胸郭の解剖学的特徴

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胸郭・肩関節の評価・徒手療法・運動療法

以降の投稿予定記事はこちらから 私が臨床で用いる徒手療法は、いわゆるリリーステクニックを多用します。 表層筋膜や深層筋膜、筋間、筋と他組織との滑走性を改善する目的でリリースを行います。 特にスポーツ現場においては即効性のあるアプローチが求められ、その手技を持ち合わせていることは重宝されますが、 そもそも即効性がある手技は、即効性がある部位にのみ効果があると考えます。 その部位とは軟部組織であり、周囲組織との滑走性改善にて可動域の改善や筋出力の増大が見込めます。 そし

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前十字靭帯損傷からの復帰アプローチ.2024

以降の投稿予定記事はこちらから 前十字靭帯損傷における問題点 前十字靭帯(ACL)損傷は基本的に手術が必要となる怪我であり、復帰までに術後6-9ヶ月程度必要になることから、スポーツ選手にとって大きな不利益となる怪我の1つとなります。 医療従事者及びトレーナーは長期に渡り選手をサポートすることになりますが、その期間の中でも外してはいけないリハビリのポイントの逃すと、身体機能が不十分な状態で復帰しているケースに遭遇してしまいます。 元の競技レベルに戻れないだけでなく、再受傷

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膝関節の評価・徒手療法・運動療法

以降の投稿予定記事はこちらから 身体アライメントを評価する上で機能解剖を理解する必要があります。 解剖学的、構造的にどのような状態が安定する状態であるのかを理解した上で評価することで、その後の方向性を決める上で有益になると考えます。 膝関節は脛骨大腿関節(FTjt)および膝蓋大腿関節(PFjt)からなり、膝関節運動におけるキネマティクスを評価し、可動性が低下している部分に対してアプローチします。 1.膝関節可動性評価

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慢性化を防ぐための足関節捻挫予防アプローチ

以降の投稿予定記事はこちらから 1.慢性足関節不安定症の特徴再受傷率の高さ(50%以上の報告が多い)は、不十分な安静期間による機械的不安定性の残存や、不十分なリハビリによる機能的不安定性の残存した状態で早期復帰することで足関節捻挫を繰り返す原因となります。 不安定性が残存しその繰り返される状態を 慢性足関節不安定症=CAI|Chronic Ankle Instability とされています。 またCAIはMAIとFAIに分類されます。 MAIの評価では前方引き出し

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足関節捻挫に対する復帰アプローチ.2024

以降の投稿予定記事はこちらから 1.足関節捻挫概要足関節捻挫はスポーツにおいて頻発する怪我(全スポーツ外傷・障害の30-40%との報告が多い)であり、重症化する事が稀なことから、十分なリハビリ・トレーニングを行わずに復帰し再発するケースや、その後の不十分な対応により症状が残存しているケースが多く見られます。 日本スポーツ協会では以下の様に重症度を分類しています。 慢性足関節不安定症 再受傷率の高さ(50%以上の報告が多い)は、不十分な安静期間(治癒期間)による機械的不

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足関節背屈制限に対する3段階アプローチ

以降の投稿予定記事はこちらから 足関節背屈可動域に対するアプローチ動作において重要になる荷重位での安定性獲得には、足関節背屈可動域の改善が必要となります。 背屈可動域の低下は片脚動作の不安定性を招き、いわゆるknee-inやそれに伴う膝関節前方偏位が見られます。 荷重位において、ほとんどが脛骨に荷重され、体重の2/3が後足部に荷重されるとされています。 腓骨側への荷重は骨での安定性が低下し、軟部組織に頼る状態となる他、前足部への荷重量の増加は足関節の底屈モーメントを増

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足関節の評価・徒手療法・運動療法

以降の投稿予定記事はこちらから 足関節の評価・徒手療法メディカルフィットネスでのコンディショニングやスポーツ現場における徒手での対応で、頻回に用いる徒手療法をご紹介します。 徒手療法ではいわゆるリリーステクニックを多用します。 表層筋膜や深層筋膜、筋間、筋と他組織との滑走性を改善する目的でリリースを行います。 特にスポーツ現場においては即効性のあるアプローチが求められ、その手技を持ち合わせていることは重宝されますが、 そもそも即効性がある手技は、即効性がある部位にの

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股関節伸展トレーニングのポイント

以降の投稿予定記事はこちらから 歩行や走行など前方への推進動作で重要となるのが、股関節伸展運動となります。 股関節伸展運動の低下は、前方への身体重心移動を腰椎伸展や膝関節屈伸運動、足関節底屈により代償することになります。 そのため歩行能力向上だけでなく、障害予防の観点からも股関節伸展運動を改善する必要があると考えます。 股関節伸展動作の改善歩行におけるTstにおいて、股関節が伸展されることで抗重力筋である腸腰筋が伸張され、体幹-股関節の姿勢制御に貢献するとされているた

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